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渋谷のほんだな

2023年10月27日(金)12:00-12:55放送
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『リバイバル音楽こそが現状を反映してるんです』
【本日のゲスト】

柴崎 祐二さん(音楽評論家) 写真左
https://twitter.com/shibasakiyuji?ref

あれっ?この曲どこかで聞いたことある、とか何か
曲の雰囲気があの頃の曲に似てる。でも何か違う。
音楽再生(配信)方法も多様化し。クリック1つで
曲が聴け、誰でも発信できるこの時代、何でリバイ
バルなの?でもそこには意味があったんです。

【本日の本】
ポップミュージックはリバイバルをくりかえす 
「再文脈化」の音楽受容史 416頁 柴崎祐二著
2023年8月16日 イースト・プレス発売 2,860円 
https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781622286

ここでのリバイバルは、どっぷり浸かった懐メロ
ではありません。新しい音楽の中に過去のリバイ
バル感があるってこと。

いつの時代も若者は今1番売れている音楽へのアン
チテーゼがあり、その時々に応じたライフスタイ
ルを反映して好きなように表現する。何か良い物
ないかな〜ってなった時にリバイバル。

渋谷系は、90年代の作曲方法もバンド活動も垣根
が低くなった音楽環境に対する、リテラシーの高
い人による過去文化の紹介が背景にあるし、
和物ブーム、Y2kブーム、J-POPブーム、・・・

過去の意味や本質主義にこだわる事なく、ジャン
ルにとらわれずその文化を俯瞰的に眺め新鮮な物
として今の視点として再評価するとリバイバル。
但し昔のサークル的な広がりはなく、ムーブメン
トに乗っかり憎いという特徴があります。

その時のいい音楽を1つのアイコンと捉えれば
音楽のジャンルも無関係だし、いつもどこからか
そのネタを探してくる訳だから、風土・地域の別
なくワールドワイドな過去音楽探しになり、それ
を再料理します。ただその背景・根拠が現状を見
つめた今の温度、環境、空気感…なんですね。

ゲストさん曰く再料理されたリバイバル音楽を
「過去の音楽を考えることは現実を考えることと
直結している」現実からの逃避ではなく直視です



【パーソナリティ】原カントくん


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http://bookandbeer.com

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