｢諸行無常を確認し一歩を踏み出す写真集です｣
【本日のゲスト】

那部　亜弓さん（写真家）写真右
https://www.instagram.com/ayuminabe/
https://x.com/aisiyon

本業は生粋のカメラマンですが過去に出版した
写真集は樺太、廃墟、モーテル等尖ったテーマ
のもの。それもそのはず、あの巨匠小林伸一郎
さんの写真集に影響を受けて写真家を志したと
のこと。
https://note.com/shiburadi/n/nc48057967a59

本日ご紹介する1冊。確かな技術に裏打ちされた
色艶やかな異空間の生々しい存在感。醸し出す
唯一無二の独自な主張。特とご堪能あれ。


【本日の本】
『HOTEL目白エンペラー』2024年5月17日発売
那部　亜弓著。東京キララ社発売　2,200円税込
https://www.tokyokirara.com/items/85462083
（サイン本です）

これはラブホテル写真集というより当時の文化を
遺産として残すべき貴重な資料です。高度経済成
長時代、我が感性をフル回転させたホテルには
普遍性も一般性も一切感じられません。反合理主
義の極みですね。だからかっこいいんですよ。

ホテルなんて風呂と寝床が清潔にあればそれで良い
訳ですが何と宇宙船、オリエント急行、F1、王冠
ですよ。ユーモラスでシュール、ゴージャスでエロ
ティック、カネに糸目をつけず絢爛豪華に名も無き
2人のための舞台装置を装備する訳です。ベネチア
のシャンデリアだけで１つ1,200万円です。

技術の進歩、便利さの追求とサービスの質感が
人との接触から遠ざかり、非合理的なアクション
も構築物もすっかり目にしなくなってきました。

まあ生きる為の作業をしてると嫌な事や理不尽な
事も多々体験しますが、ついつい◯◯のためにと
考えて先に進んでしまいます。

又長く生きてると好きな事や場所がなくなったり
、考え方や、影響された趣味や文化が廃れ、相手
にされなくなったりで寂しいやら腹立たしいやら

でもこんな時だから、本当に自分が好きなこと
やりたい事、自分中心に考えてみません？
業績の為とか組織の為、お国の為…じゃなくて。
好きな信じる事に着手。自由に。でも責任も自分
で。そこからですよ。質や評価は。

その後ラブホテルは随分廃墟になり、夜逃げも
散見され、数もどんどん減ってきています。
それも受け入れましょう。形あるもが無くなる
のは世の常です。すると少し楽に生きられる
ような気がします。

【告知】
「HOTEL目白エンペラー」出版記念イベント
2024年6月29日(土) 19:00〜
名古屋ビブリオマニアにて　2,000円

【パーソナリティ】原カントくん


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