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J1リーグ第30節柏レイソル戦のメンバーを予想する

ルヴァンカップの決勝進出を決めた一方、残り5試合となったリーグ戦で首位神戸を勝ち点差8、2位横浜FMを勝ち点差4で追う状況で迎えた柏戦のメンバーを予想してみる。


メンバー予想

予想のポイント

今節のメンバー決定のポイントは以下のように考えた。

  1. ホセ・カンテ出場停止のワントップの代役

  2. 大久保智昭の先発復帰なるか?

  3. 代表組の出場は?

  4. 新戦力の投入は?

カンテの代役

カンテはこのレイソル戦までが出場停止。ACL、ルヴァンカップでは出場可能だったため欠場していた感はないが、2試合の出場停止がまだ明けていない。
候補になりうるのはブライアン・リンセン、興梠慎三、髙橋利樹の3名。昨シーズンの松尾佑介のように他のポジションの選手が、というケースもないとは言えないが、今の状況なら上記の3人でいいだろう。
この中で、もっともフォアチェックなどチーム戦術に忠実なのは髙橋だろう。ただし、髙橋はまだほとんどワントップでは起用されていない。やってできないことはないだろうとは思うが。
負傷前ならば、スコルジャ監督のセカンドチョイスはリンセンだった。試合間隔が少し開いて、試合感のところの不安はあるが、様子を見る限りでは動きに問題はなさそうである。また、どうしてもこの試合では得点が取れるFWを起用したいだろう。したがって、ワントップについてはブライアン・リンセンで予測したい。

大久保の復帰

大久保はルヴァンカップ決勝2戦目での交代出場時でも見えた通り、やはりチームに入るとスムーズに攻撃が回る。そういう点で問題がなければやはり大久保はピッチに置いておきたいだろう。
問題はコンディションのところだが、ルヴァンカップ準決勝も1試合目から行けたのを、調子をさらに上げるために2試合目まで待ったということもあり、もちろんまだ90分通しての体力が戻ってきているかはわからないが、そこは他の選手のカバーも受けながら、試合を重ねながら回復させていくしかないだろう。
したがって、大久保は先発に復帰する、と予想する。

代表組の復帰

伊藤敦樹については、国内での試合であるから、問題なく戻って来れるだろう。ただし、U-22代表の大畑歩夢については、アリゾナ州フェニックスで現地時間10月17日(火)の19:30から試合開始のアメリカ合衆国代表戦に出場しており、飛行機の時間を見ると、フェニックスから羽田まで乗り換え含め概ね24〜25時間かかるようなので、当日深夜に離米しても羽田着は日本時間で18日(木)の午後になると思われるので、U-22代表勢は金曜の試合の前日練習に参加するのは難しそうである(これは柏の佐々木雅士、細谷真大にも当てはまる)。

新戦力

具体的には中島翔哉と安部裕葵だ。練習風景でみる限り、スコルジャ監督も彼らには注目しているようであり(そういう目で見ているからそう見えるだけかも知れないが)、監督も彼らに何がしかの役割を期待しているのは間違いないと思う。彼ら二人は総じてシュートまで行く、そしてシュートそのもののスキルがあり、またシュートを打つ意識が高い。チーム戦術を調整しながら、そういうプレイヤーをチームに組み込んでいくことで、総体としての機能性を上げていくことは考えているだろう。それぞれ負傷明け、リハビリ明けということもあり、どちらも試合を積み重ねていく中で上積んでいかなければいけないところがあり、残り5試合のリーグ戦だけではなく、ルヴァン決勝、ACL予選グループ、さらにはクラブW杯など残る試合を見据えた場合に必要になっていく選手たちだろう。

中盤に新戦力を

練習風景の画像などを見る限りでは、コンディション的な問題はなさそうだが、問題は控えメンバーの枠に余裕がないこと。かといっていきなり上記のように先発でというような極端なことはないだろう。
7名の枠は控えGK、岩波、左サイドバックの控え(馬渡or大畑)、FWの交代カードで4〜5枠程度は埋まっており、柴戸海や平野佑一といったボランチも戦術的に必要なこともあり、現実的にはなかなかベンチ入りさせるのは難しい。

予想

J1第30節柏レイソル戦の予想メンバー

そんな形で予想したのが上記のメンバー。左は小泉ではなく、髙橋かなぁという感もあるが…。
中島、安倍についてはベンチメンバーが拡大される来週のACL浦項戦でのベンチ入りを予想したい。
いずれにせよ、これからのリーグ戦5試合は1試合ずつ大事に戦っていくしかない。

監督会見を受けて修正(2023/10/19 1:30)

監督会見でスコルジャ監督が、中島翔哉の名を出した、ということで中島翔哉がキーマン?という記事が出ている。私が中島を先発予想から外したのは、監督の選択を予想してそこまで飛躍しないだろうと考えたことが理由で、監督がそういう選択をしそう、という情報が出たからには、予想も修正しよう。

J1第30節柏レイソル戦の予想メンバー(修正版)

中島翔哉を先発トップ下に入れた。このポジションは、ルヴァンカップで早川隼平も入ったのだが、比較的守備的な約束事が少ない。守備的にチーム戦術の破綻につながるリスクが小さなポジションなのである。
安居海渡は代わりにベンチに座ることになる。代表へ行っていた伊藤敦樹のバックアップもできるし、もちろん中島翔哉のバックアップにもなる。
また、安部裕葵もベンチに入れた。私の目には彼もコンディション的な問題は窺えなかったためである。もちろん公式戦出場から離れていたための試合勘の欠如は不安だが、それは試合出場によってでしか補えないのである。
順調に試合が進んだ場合のパターンとしては、中島翔哉が先発、後半途中から安部裕葵が交替出場で想定している。

答え合わせ

正解

J1第30節柏レイソル戦のメンバー

答え合わせとしては、まだ最初の予想の方が近かったか。リンセン→興梠、安居→関根の違いがあるにせよ。興梠が先発だったことに少し驚かされたし、中島翔哉は?という感想が一番先に来てた。
関根の不慮の怪我で髙橋が交代で入り、後半に安居が興梠との交代で入ったことが、結果に大きく繋がったわけだけれど、安居は確かに監督にお気に入りで重用されてるのがわかる出来だったし、髙橋もワントップで評価を上げた出来だったんじゃないかという感じだった。そして大久保に小泉。何より怖かったのは引き分けで勝ちきれないことだったので、安居のシュートのこぼれからの小泉のゴールにはすごく助けられた。
実際、あのくらい「雑に」シュートを打っていっていいんだよな、打ったら何か起こるかもしれないんだし、と。荻原のゴールについて、パスを出した小泉がファーサイドから酒井がフリーで突っ込んでくるからパスを、と言っているんだけども、やはりあそこはシュートで正しい、という思いを新たにした。まあ、シュート外したら逆の感想になるわけだけどもw
に、しても予想はだいぶ外れた。練習風景の画像もあったし、火曜の公開練習も見た結果だったのだけれど、控え組のミニゲームで中島は精力的にシュートを狙っていっていたし、安部裕葵は安倍といえばで私のイメージする鹿島時代の「密集に切り込んでいってのシュート」をミニゲームの中で決めていたので、感じを取り戻していた感じもするし、少なくとも相手との衝突とかを怖がる様子がなかったのでいけるんじゃないかと判断したのだけれど、早かったか。最近練習風景の画像に安倍は出てこないのだけれど、ベンチ枠の大きくなるACLでどうなるか、交代でも結果を出せば使ってもらえるようになるのは髙橋やエカニットが証明しているので、楽しみではある。