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AFCチャンピオンズリーグMD4浦項スティーラーズ戦のメンバーを予想する

シーズンも大一番。ホームで浦項に敗れ、鹿島と引き分け、ルヴァンカップを失い、週末には神戸戦を控える。この短い期間でどんな成績を残すかがシーズン全体の成否を決める。アウェイ浦項戦のメンバーを予想してみる。


現状のおさらい

ACLの順位決定方法は以下の通り

  1. 勝ち点

  2. 当該クラブ間の対戦成績(勝ち点、得失点差、総得点の順)

  3. グループリーグの得失点差

  4. グループリーグの総得点

  5. PK戦

  6. 反則ポイント

  7. AFCランキング

グループJの上位3チームの順位表

問題を単純にするために、最下位のハノイFCには浦項、浦和、武漢のいずれも負けないとして、除外して考えてみる。
上記は浦項、浦和、武漢の3チームに限定してみた順位表。
浦項はアウェイで浦和に勝ち、ホームで武漢に勝って2勝で勝ち点6の首位。浦和は浦項、武漢に勝つとして勝ち点7なので、何にしても勝たないと始まらない。
勝った上で、浦項が最終戦MD6で武漢に負ければ予選突破。問題は浦項が武漢と引き分けた場合で、勝ち点7で並んだ場合、浦項との対戦成績を五分に戻しておかなければ、順位で上に行けないわけだ。
最低限勝つこと、そして可能ならば2-0以上での勝ちが必要だ。

予想のポイント

右サイドバック問題

酒井宏樹の手術、全治3ヶ月の負傷が発表され、今シーズンはこの後、ACLもリーグもクラブワールドカップも主将なしで戦わなければならない。
主将という存在感はともかく、起用されない馬渡や宮本、起用される左利きの右サイドバックは縦に行っても中に折り返せず詰まるし、ロングボールをオーバーラップしたサイドバックの裏のスペースに放り込まれる問題も解決せねばならない。

得点を奪う

守備もそうだが、試合展開上、得点を奪わなければ勝てないし、得失点差も詰まらない。今シーズンずっと苦手としてきた以上、ここで何かを変えなければならないのではないか。

予想

ACL MD5浦項スティーラーズ戦予想メンバー

本来ならば、右サイドバックには復帰して来た明本、左に荻原という形が自然かとも思ったが、ロングボールを蹴ってくる相手に対して、できるだけ前線で規制をかけなければならない、ということを考えた場合、高い位置に動ける選手を置きたいということ、それにやはり得点ということを考えた場合、そこに一人リズムが違う明本を置きたいということを考えた。サイドバックの荻原との相性もいいということもある。
そこで右サイドバックには関根を置くこととした。正直コンディションがどうなのかは、ルヴァン決勝を回避したぐらいなので微妙ではあるが、馬渡でもよかろうと思うが、脳内のスコルジャエミュレーター的に関根しか許されなかった。
右サイドハーフは大久保を置きたいところだが、時間制限付きという状態のようなので、明本を置いたおかげで浮いた小泉を。
ボランチは普通に岩尾、敦樹のコンビでもいいが、岩尾が後ろ、敦樹が前という形が固定化しがちなので、柔軟に互いの位置を変えられる安居とのコンビで。
中はカンテと、リンセン(髙橋)かなぁ。ルヴァン決勝戦の後半のように、長いボール中心というよりも地上戦を絡めてかき回したい。
この大一番で変えることで、この後に続くシーズン終盤をいい形で戦い抜きたい。

答え合わせ

正解

ACL MD4浦項スティーラーズ戦メンバー

サブにGK2名。来るところまで来た感はある。
酒井宏樹が負傷、ショルツがメンバー外。関根貴大も大久保智昭もいない。試合が始まる前から難しさは否めない状況。
この窮地にスコルジャ監督が打った変革の手はエカニットの先発起用1枚。右サイドは予想された通りの明本孝浩起用だった。
エカニットはいい出来だったし、カンテの先制ゴール、ジリジリする展開の中でも、確実に(得点以外でも)ポイントを積み重ねを得ていたように見えた。

ホイブラーテンのハンド判定からのPK、徐々に悪くなっていく試合展開の中から明本の退場、カウンターからの負け越しとスコルジャ自身の退場もあって敗退となった。

メンバーが足りないことを、補強の失敗に帰する意見もよく見る。エカニットは間違いなくこの夏の補強だが、中島翔哉も少なくともベンチには入っているが、酒井宏樹が出れなくなると馬渡和彰がいるのにも関わらず、なぜ代わりを取っておかない? リンセンがこの試合でもいい動きを見せているのにも関わらず、得点力不足でFW不足だ!と………。

スコルジャが簡単に手に入らない名指揮官だ、スコルジャに使われない選手は使えない選手だ、という声もある。
一方でカンテやリンセンが使えないと言っておきながら、点を取り出すと手のひらを返す。
土田尚史スポーツダイレクターが復帰すると、全て土田SDが悪い、土田がいなくなれば全て良くなる、という声。とても恥ずかしい。
そういう輩とはまともに議論もできないと思っている。

メンバーの選定は監督の専権事項だし、練習の様子やコンディションの詳細はこちら側からはわからない。失敗すれば監督は職を失うが、こちら側はチームが失敗しても責任を問われることはない。それを理解した上でなお言うと、メンバー不足を言う前に起用すべき選手がまだいるのではないか? 馬渡や宮本をサイドバックで起用して明本を前で使うべきではなかったのか? 状態がいい(良さそうに見える)リンセンにもっとプレー時間を与えるべきではなかったのか?
今週末には神戸戦があり、この試合で退場処分を受けた明本や監督の神戸戦への出場には影響はないが、この先も同じメンバーで同じ戦いを繰り返すのだろうか?