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🌸しばざくらマーケット🌸Vol.15〜黄色い電車に揺られながら聴いた音楽

嵐の休止前ラストライブから早1ヶ月が経って。

オンラインライブのチケットと銀テープが届いた。

嵐のファンになって15年一

十代。ナマイキ。反発することがエネルギー。

田舎で封建的な農家の生活に埋もれてくのが嫌で、自由な世界を求めて美大に行こうと決心した高3の夏。

親の反対を押し切って浪人生活を選んだ19の春。

バイトと国分寺の予備校の往復で黄色い電車に揺られながら仮眠する毎日。

目の前のドアが開き、ひらひらスカートにピンク色の口紅を塗った女の子たちが飛び込んでくると、車両の隅へ逃げ込む私。

ただただ恥ずかしくて。

ボロボロのパーカーに伸びっぱなしの髪と目の下のクマを隠して。

「普通の大学に行けばよかった」と何十回、何百回も自分を恨んだ。

窓の外の通り過ぎゆく風景を眺めながらイヤホンを耳にはめて、この曲を聴いた。


満員電車に乗って大事な気持ち無くしかけた
今ならまだ間に合うはず
僕らは泣いて笑ってそれでも明日を夢見てしまう
これからが素晴らしき世界


今でもしんどいことがあると1番はじめに聴く『素晴らしき世界』。

社会人になった今でも、この曲を聴くと浪人時代の記憶が鮮明によみがえってきて、何か諦めそうになったときに初心に返らせてくれる。

二度とブッタのような浪人生活には戻りたくないけどね(笑)

嵐が活動休止になり、これから5人それぞれが別々の道を歩むことになったとしても、彼らの音楽はいつでも私のそばにいてくれている。

今日も明日も明後日も、黄色い電車に揺られる日々は続いてゆく。

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