チバさんとThe Birthday

最近物書きをしてないし、頭の回転が鈍くアウトプットが難しいけど、できる限りの気持ちを残しておきたくてnoteを投稿する。

4月にチバユウスケ氏が食道がんと診断され、治療に専念するためThe Birthdayは活動休止するという発表があった。
年だし色々あるよな、無理せずしっかり治療して元気に戻ってきてくれるといいな、くらいの軽い気持ちで受け止めていた。
手術などの経過は公表されていなかったが、順調に回復して復帰してくれるものだと信じて疑わなかった。
RUDE GALLERYのSNSからはコラボ企画の様子が随時流れてきていたし、ただバンド活動が止まっているだけでロックシーンに絶えず存在感を放っていたと思う。(今思うと一連の企画がRGからチバさんへのエールだったのだろう。)
甘く考えていたといえばそれまでだが、チバさんが病に屈してしまうという発想そのものがなかった。
なのでXのトレンドで「チバユウスケ 55歳」という文字を目にした時は寝耳に水な思いだった。

私はThe Birthdayをめちゃくちゃ熱心に追いかけてきたわけじゃないが、バンドの活動はこれからも続いていくものだと思っていたし、新曲が出たなら逐一チェックしていただろう。
チャンスがあれば出演フェスやワンマンに足を運びたいと思っていた。
11月に高松で予定されていたNothing's Carved In Stoneとの2マン「BLACK RUDE NIGHT」も振替はいつになるのかと心待ちにしていた。
そんな未来の楽しみが何の前触れもなく途絶えてしまった。その現実をまだ受け止め切れていない。
何を恨むでもなく、悲しさより悔しさを強く覚える。

私なりにThe Birthdayへの想いをつづらせてほしい。
熟練プレイヤー達に負けず劣らずな渋さのヒライハルキ。プレイング、ステージの佇まいはベーシストで5本の指に入るくらい好きだ。
フジイケンジのギターは一筋縄ではいかない奥深さがありまだまだ聴き込みが足りていない。
クハラカズユキはロックドラマーはかくあるべしという姿をいつだって見せてくれる。

そしてチバユウスケ。白髪混じりのオールバック。小粋にストールを巻いたブラックコーデ。気だるげな足取りでグレッチを抱え…このカッコよさは説明するまでもないだろう。こんないかした渋い年の取り方をしてみたいと時おり思う。

The Birthdayが活動の幕を閉じることは本当に残念だけど、私は残してくれた楽曲をお供に年を重ねていきます。

チバさん、ご冥福をお祈りいたします。どうか安らかに。