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未来を信じられなくなって、心身ともに破綻した過去がある。

僕は未来志向の資質が強く、過去を振り返るより未来を想像していることが多い。そんな僕にも、未来を信じられなくなって、心身ともに破綻した過去がある。

ヴィクトール・フランクル(オーストリアの精神科医)の言葉を借りると「無期限の暫定的存在」だった。この状態がいつ終わるかわからない。ずっと続く可能性もある。このような状況に陥って、目的を持って生きることが難しくなった。

次第に未来を見据えて生きることができなくなっていき、精神的に破綻し、最終的には身体的にも破綻していった。

□破綻した過去

僕は新卒で地元本社の企業に就職した。第一希望の企業だったため、がむしゃらに働いた。1年目の冬、突然東北地方に転勤が決まった。
支店立ち上げメンバーと聞いて期待されていると勘違いして、2つ返事で承諾した。

転勤してからは、初めて地元を離れたこと、新しい仕事に少しだけワクワクしていた。しかし、1ヶ月もするとワクワクから徐々に絶望に変わっていることに気が付いた。新しい環境は新鮮だった。しかし、いつまでこの生活が続くのか不安に駆られた。

しばらく友達はできなかったので、長期休暇の帰省だけが唯一の楽しみになった。

そんな生活が1年弱続いた頃から1つ目の異変が起きた。別に寝不足でもないのに朝起きられなくなった。仕事の日に昼過ぎに起きて会社に行けない日が何度もあった。
2つ目の異変は、数ヶ月咳が止まらなくなった。病院に行くとストレス性の喘息と言われた。そこから隠れて薬を飲む日々が続いた。3つ目の異変は、ストレス性の胃腸炎になった。3日間ベットから起き上がることができなくなって、脱水症状で意識を失っては悪夢にうなされて寝れなかったりとにかく地獄だった。

僕は完全に目的を失い、未来を信じられなくなっていた。

□だから未来を作ることにした

ずっと地元に帰りたいと思っていた。この生活から抜け出したかった。

ふと気が付いた。なんで帰りたいのに帰らないんだろう。

その日からどうやったら帰れるかをひたすら考えた。1年半ぶりに未来を見た。

そこで実践したのが、次の2つだった。
①仕事で成果を出して自分の要求を通り易い環境を作ること
②会社を辞める選択肢を持つこと

まず、会社の上層部に認められるために、会社のプレゼン大会に出場して、最年少で2回表彰を受けた。
表彰式の直後に本部長に「僕地元戻りたいので会社辞めます」と宣言をして帰った。速攻で本社に呼び出されて、会社を辞めるのではなく地元への異動となった。

転勤までの残り半年間は、周りの人に散々言われたが、もう未来を見ていたのでどうでもよかった。

やはり未来志向は最強である。

僕はこれからも未来を信じて、ワクワクして生きようと思う。

#転勤会社員 #未来志向 #苦しかった時の話をしようか

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