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【洋画】ユージュアル・サスペクツ(1995)

監督:ブライアン・シンガー
出演:スティーヴン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、チャズ・パルミンテリ、ケヴィン・ポラック、ピート・ポスルスウェイト、ケヴィン・スペイシー、スージー・エイミス、ベニチオ・デル・トロなど
上映時間:1時間46分

「ユージュアル・サスペクツ」、12月31日を最後にNetflixで観れなくなるとのことで、大晦日の夜に駆け込みで鑑賞。

話はカリフォルニア州のサンペドロ港にて、謎の男が複数の男を殺害し、船を爆破させる事件が起きる。その船はマフィアの麻薬密輸船であった。関税捜査官のクイヤン(チャズ・パルミンテリ)は、その事件で唯一無傷で生き残った、左手足に障害を持つキント(ケヴィン・スペイシー)を尋問する。彼は事件が起こるまでの一連の過程を説明する。

遡ること6カ月前、トラック強奪事件の犯人候補としてニューヨークに集められた前科持ちの5人の男たち。マクナマス(スティーヴン・ボールドウィン)&フェンスター(ベニチオ・デル・トロ)の強盗コンビ、爆弾製造を請け負うホックニー(ケヴィン・ポラック)、元汚職刑事のキートン(ガブリエル・バーン)、そして詐欺師のキント。

彼らは立件されず釈放され、マクマナスがキートンに宝石強盗の話を持ちかける。キートンはこの世界から足を洗おうとしていたため乗り気ではなかったが、金が必要であるため、殺しをしないことを条件に呑む。5人はこれを成功させ、警察の汚職も同時に摘発し警察へのリベンジも果たす。

5人はカリフォルニアに向かい、宝石仲介商のレッドフットと取引をする。レッドフットは新たな宝石強盗を持ちかけられ、5人は実行する。しかし強奪したケースに入っていたのは、宝石ではなく少量のコカインだった。

話が違うと激怒した5人はレッドフットに詰め寄ると、レッドフットは大元の依頼人であるコバヤシ(ピート・ポスルスウェイト)という弁護士に会うように指示する。5人はコバヤシからサンペドロ港での麻薬密輸船の襲撃を命令される。コバヤシ曰くその命令は、実在しないとも言われている伝説のギャング「カイザー・ソゼ」からの命令だという。

これは、、、なんと凄い脚本なんでしょう。マジで展開が読めない。もちろん予想しながら観てはいるのですが、そう簡単には当たりません。
そして脚本も然ることながら、その演出がニクいですね。ポイントはキント視点で物語が描かれているという点。正直予測を不可能にしているのはこの部分が大きく占めていると思います。

そしてこの映画は絶対に2回観るべきです。というか、2回は観ないとこの映画の面白さにはたどり着けません。なぜなら2回目観たときに、死ぬほど伏線が張り巡らされていたことに気づかされるからです。少なくとも10か所はヒントが隠されています。

キャラクターも多数登場するのですが、みんなキャラが立っています。やはり優れた映画には優れたキャラクターが必須です。ユージュアル・サスペクツ(容疑者としていつも名が挙がる)の5人をはじめ、弁護士のコバヤシ、捜査官のクイヤン、そしてカイザー・ソゼ。

カイザー・ソゼってまず名前が最高にカッコイイです。皇帝という意味を持つ「カイザー」はもちろん、ソゼっていうのも素晴らしい名前!すごく感覚的なんですが、中南米のマフィアっぽい名前というか。共感できなかったらすみません(笑)

そして実体がないのに、あれだけ魅力的なキャラクターになっているってどういうこと??とんでもないキャラクターの作り方だと思います。名前のカッコよさ、謎めいた存在、圧倒的な権威など側の要素だけであれだけのキャラクターに仕立てているのは、マジで天才だと思います。

「ユージュアル・サスペクツ」はサスペンス映画の傑作。そして噛めば噛むほど味がする、そんな映画でもあります。あと「カイザー・ソゼ」って言葉、どこかで使いたくなります(笑)

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