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【洋画】プラダを着た悪魔(2006)

監督: デヴィッド・フランケル
出演: メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチなど
上映時間: 1時間50分

最近サブスク登録したディズニー+にあったので、久しぶりに鑑賞。確か高校のときに授業で観たときぶりです。当時はバリバリの野球部で、映画など全く観ていなかったのですが、これは非常に面白かった記憶があります。

ストーリーはファッションに全くの無頓着であるアンディ(アン・ハサウェイ)がファッション誌のアシスタントになり、鬼編集長・ミランダ(メリル・ストリープ)のもと徐々に変わっていくという話。

まずオープニングの音楽がいいですね〜。「Suddenly I see」スタイリッシュで、朝感もある。この映画の世界観が伝わってきます。

ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)の指導の下、アンディがオシャレになっていくシーンがとても良かったですね〜。テンポ感と演出が素晴らしい。
何よりアン・ハサウェイの多種多様なファッションを見れるのがたまらんっ!!かわいいっ!!

そして何よりキャラクター設定とストーリーが優秀です。キャラクターはやはりミランダ。徹底的な「仕事の鬼」なのですが、人間的には決して悪ではないんですね。キャリアウーマンの超進化系のような人です。
アンディにステーキを用意させておいて食べないのも、彼女を試すために解ってやっているのです。全ての目的は仕事のためで、私情で動くことは決してありません。

ストーリーは「仕事」vs「人間的な生活」の対立が軸になっています。アンディがどんどん仕事人間になっていき、最終的にはその二択を迫られ決断を下す。アンディの成長・変化に釘付けになります。

高校生のときに観て面白かったのは上記2つの要素が秀逸だったからだと思います。そこの捉え方は変わらずですが、大人になって変わったのはミランダの見え方。

高校生のときは正直悪者に見えていて、エンディングのアンディの決断にスッキリしていたのですが、今の僕はどちらかというとミランダ寄りです(決してアンディの決断に満足してないわけではないですが)。

彼女は確実にあの仕事を極めており、何かを極めるということは即ち真理を極めることだと僕は考えています。なぜなら上の世界に行けば行くほど新しい発見があり、経験・知識ともに成長していくからです。もし転職して違う仕事をしても、それを極めるまでの道程や努力の仕方は大きく違わないので、結果別の道でも成功できる人間になります。

実際ミランダなんかどんな仕事に就いても、結局トップまで上り詰めそうですもんね〜。大谷翔平だって野球以外でも絶対スーパーな選手になっているでしょう。要はそういうことです。

なので個人的には若いうちはあのような生活をするのは、大いにアリなのかなー思います。これが高校を卒業してから10年経ち、自分自身が変わったポイントかと。

このように見る側が変化すると作品の捉え方も変わる、これが映画の一つのおもしろさでもあります。それが実感できただけでも充分見た価値がありました!

「プラダを着た悪魔」は、仕事と人間的生活との葛藤を映し出した良作です。ストーリー展開もテンポ良く、キャラクターも立っているので、万人が楽しめる映画に仕上がっています。
あとアン・ハサウェイかわいい!!

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