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【洋画】パルプ・フィクション(1994)

監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクション、ユマ・サーマン、ティム・ロス、アマンダ・プラマー、ブルース・ウィリス、ヴィング・レイムスなど
上映時間:2時間34分

新年1発目の映画は「パルプ・フィクション」!大好きな映画なので、無性に観たくなってしまいました。3回目ぐらいの鑑賞。

ストーリーは大きく5つに分けられます。
1. プロローグ・・・男女カップルがレストランで強盗を仕掛ける、二人組の殺し屋ヴィンセント(ジョン・トラボルタ)とジュールス(サミュエル・L・ジャクション)がある青年グループの部屋に押しかけ殺しの仕事をする

2. ヴィンセントとマーセルスの妻・・・ヴィンセントがボスのマーセルス(ヴィング・レイムス)の命により、彼の愛妻ミア(ユマ・サーマン)の世話をする

3. 金時計・・・落ち目のボクサーであるブッチ(ブルース・ウィリス)がギャングのボス、マーセルスから持ち掛けられた八百長試合を承るも裏切り、恋人のファビアン(マリア・デ・メデロス)を連れて逃亡を図る

4. ボニーの一件・・・青年グループからアタッシュケースを取り戻したヴィンセントとジュールスは、帰りの車でマーヴィンを誤射してしまい、死体処理の為に、ジュールスの友人であるジミー(クエンティン・タランティーノ)の家に立ち寄る

5. エピローグ・・・プロローグの続き

タランティーノ節全開のニクい構成です。最後まで見てようやく一つの物語が完成します。このストーリーの組み立て方は、初めて観た時衝撃でした。

白眉は何といってもオープニング曲。超クールでオシャレ。そしてめちゃくちゃ高揚感を煽ります。映画のテーマソングの中で一番好きかもしれません。今思いつく限りはこれか、「スティング」の「The Entertainer」ですね。

そして注目シーンの目白押し。
まずはヴィンセントとミアのツイストダンス。シュールすぎます。もう最高に笑いました。全部のツッコミどころ解説していきます。
まず踊り出しのユマ・サーマンの手の形よ。どういう種類のダンスなん。そして二人の真顔もおもしろすぎるし、ちょい引きの画角も絶妙な俯瞰具合を演出してる。曲の絶妙なダサさもいいですね~。ツイストってのもダサおもろい。
直前の二人のぎこちない会話も最高のフリになってるし、何ならジョン・トラボルタはサタデーナイトフィーバーすらフリになってるし(笑)

まだまだある気もしますが、とりあえず上記が全部おもしろさに繋がっています。僕がカメラマンなんぞしてたら、笑い死んでます。

この後意識を失ったミアにヴィンセントがアドレナリン注射を心臓にぶち込むシーンも痺れます。えげつない緩急です。

そしてブルース・ウィリスがこの映画に出演しているってのが感動です!この人はやはりアルマゲドンの印象が強く、優しいお父さん的なイメージがありますが、こういうちょいコミカルな役もできるんですね。恐ろしい演技の幅の広さです。
余談ですが、アメリカのシットコム「フレンズ」に出演していた際にも、ロスの恋人のお父さん役として爆笑を搔っ攫っていました。このシーンは特に最高に笑っちゃいます。

一番大好きなシーンはやはり4番。死体を積んだ車でそこまで仲の良くない友達のジミーの家に押しかけるシーン。
この映画の登場人物で唯一まともなのがこのジミーなんですよね。そしてまともが故にちゃんとツッコミをできるのが最高です。

「俺ん家の前に”死体預かります”って看板が出てたか?出てないだろ?なぜだか教えてやろう。うちは死体を預からないからだ!!」
当たり前のことをどストレートに、何回観ても爆笑してしまいます。このセリフは、僕的には全映画の名台詞の中でも第一位です!二位は「お熱いのがお好き?」の「ノーバディイズパーフェクト」です。

そしてこれを監督であるタランティーノが演じているっていうのがまたおもしろい。演じるプロじゃないからこそ少し素人感が出ていて、それがジミーの普通の人間にマッチしていたのだと思います。あと単純に、このセリフを言いたかったんでしょうけど(笑)

「パルプ・フィクション」は最高にクールで笑えて、究極のタランティーノ・エディションが楽しめる作品です。この先も何回も観てしまうんだろうなぁ。

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