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「楽しい理不尽」2023年まとめ。

本当は大変素敵な彼女と、スキー旅行なんて言って、これなんて料理だろうね、なんて言いながら温泉旅館に泊まってファオ!な時間が過ごしたいと思っている。でもそんなことはない。断じて無いのだ。
長期休みになると、必ずブックオフに行っている気がする。何年か前から、だいたい年末年始はDSやゲームボーイアドバンスの中古ソフトを買って、延々とプレイする。それは暇を持て余した極地なのか。徹底的な逃避なのか。ただ、今年は12月30日の時点でロックマンエグゼ3をクリアしてしまった。そろそろSwitchとかPS5とか買えよとか言われてくるものの、お金とセッティングをすることに億劫になっている。ただ怠惰なだけである。いや、娯楽のためになぜ怠惰を感じなければならないのか。別に構うもんか、休みくらいほっといてくれよ!クソが!別に誰に言われているわけでもないので、どこにもその矛先はどこにも向けられないのだが、怒りはいつも渦巻いている。その怒りはだいたい仕事と食欲に消える。今年は10キロ太った。来年は絶対痩せる。あ?なんで痩せなきゃいけないだ?誰だよ俺に痩せろとか言ったやつ。休みくらいほっといてくれよ!クソが!別に誰に・・・・
とにかく時間ができた。今年を振り返る。

今年は〇〇な年でしたと、一気にまとめられるようにいつも振り返っているわけでもない。そんな暇はなかった。とはいえ、1月はあの人と酒ばかり飲んでさ、なんて月々振り返るのもうるせえと自分にうんざりしそうなので季節でやろう。今年の春は最高だったな。なんてかっこいいしな。でも季節って実際冬から始まるよな。春夏秋冬、なんて適当なんだ。だから今年の冬は最高だったな。から始める。

今年の冬は最高だったな。(うん。いいね。かっこいい。)
何だか1月から3月は酒ばかり飲んでいた気がする。断っておくが、私は水の代わりに酒を飲むような酒好きではない。むしろ体質的に合わないのではとさえ思う。ただ、仕事の都合や宴会などが重なりまくったのだ。酒を一気飲みするのがそんなに楽しいか。人生は理不尽なものだ。それでも飲まないといけないのだ。
だけど決壊した日があった。受け止めてくれた大人たちがいた。その大人たちにとっては私が理不尽なものだったと思う。でも本当にありがたいと思った。
ある日には友人の結婚式があった。ふざけた友達の結婚式。可愛い奥さんとかっこいい仕事、ちゃらんぽらんなのになぜか人を魅了する人柄。なぜ俺もみんなも感動しているのか。人生は理不尽である。届かないものは確実にある。

今年の春は最高だったな。(バーで一人で飲んでいるような感じで)
ついに結婚式のスピーチを読んだ。とるに足らない時間の積み重ねが、なんて素敵なものだったのだろうと思った。人の幸せを祈るということのなんと気持ちの良いものか。人はただ終わりに向かう生き物であるが、なんの意味もない命でもあるが、きっと私にとっては君と過ごした日々は意味があったのだ。
でも毎日怒っていた。訳のわからない過去の論理や、冷や水をかけるようなクソな言葉に。明らかに力が入っていたし、そのブチギレをエネルギーに行動しようと思っていた。ムカつく奴は仕事で殺す。そう本気で思っていたのだ。ただ、ある日自信満々にパクリ言葉の「叩くより称え合おう」と、あるCMの言葉をさも自分が思いついたように言うおじさんが現れた。不思議と心は軽くなった。その人は純粋に称え合いたいと思っているおじさんだった。もう叩けないじゃないか。人生は理不尽だ。自分の都合なんてクソ食らえだ。

今年の夏は最高だったな。(ハードボイルド)
別に海で可愛いお姉さんと遊んで、ビーチパラソルの下苦いジュースを飲んで、陽気な音楽と共に夜に消えていくなんて、そんなものは幻想である。仕事だ。仕事の波が襲ってきたのだ。ただ忙しい日々の中、さらに自分がぶち上げた風呂敷の畳み方がわからなくなった。風呂敷は広げる時は良い。誰にでも楽しく、ニコニコできるそんな大風呂敷を広げた。自分で全部できると思っていた。でも理想は理想。理想が良過ぎてもタイミングや、巡り合わせは自分中心では動いていない。風呂敷の畳み方がわからなくなった。わからないから厚かましく人にお願いしまくった。迷惑も困惑もさせた。もう許してくれと引きこもりたいと思っている中、何でか助けてくれる人が現れた。こないだまで心がケバだっていた奴に手を貸してくれる人が現れたのだ。本当にありがたかった。あと困ったことに、数百キロの米と水が在庫で残った。人生は理不尽だ。良くも悪くも思ったように進むことなどほとんどない。

今年の秋は最高だったな。(もう恥ずかしいのでやめたい。)
夏の仕事がひと段落して、少しゆっくりしていた頃、ある飲み会で「柴さんって遊んでこなかったんですね」と後輩からかまされた。緩んでいた心の糸がピンと張り詰めた。ありがとう後輩。断じて遊んでこなかったなんてことはないが、本当にありがとう。笑顔でファッキューと言いたい。そんな中、今の土地にいる二人の友人のうちの一人が、来年結婚すると言うことを言い出した。大変めでたい。水族館で前撮りするらしい。友人からは、柴もそろそろやない?と問われるが何でかそんなに、そういう欲求がない。そもそも友人にお前外見が男性ホルモン出過ぎやから、1年マッチングアプリやめてみろと言われてから1年である。1年経ったが全然再開するつもりはない。欲求が、ないのだ。人生は理不尽である。いまだ!と言うタイミングでうまく噛み合うことはあまりない。

今年も1年理不尽であった。たくさん怒った気がする。でもここ数年は怒りすら湧かなかった数年だった。久しぶりにブチギレていた。心地よい怒りであった。怒りとは、現状に対する不満だ。絶望していたら不満すら出てこない。ただ日々が巡るだけである。不満をきちんと持って過ごせることは幸せなことだ。さて来年はどんな理不尽が待っているのか。ただ、その理不尽は怒りとなって、大抵仕事と食欲に消える。おい妹、デブとかいうな、来年は絶対痩せる。あ?なんで痩せなきゃいけないだ?ほっといてくれよ!クソが!

生活は理不尽である。
来年もよろしくおねがいします。

大好きです。