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柴垣敏久が行く 江戸城

こんにちは。柴垣敏久です

東京のお城巡りをどのように締めくくろうかと考えた時に、やっぱり江戸城しかないと思い、江戸城にしました。でも、江戸城の今は皇居ですから、そう簡単に大学生が入れません。すべてが入れないわけではなく、開放されているエリアも結構ありました。それが皇居外苑と北の丸公園です。その北の丸公園の中にあったのが田安門です。田安門は江戸城の門であり、重要文化財にも指定されています。この門を潜り抜けて北の丸公園を入るため、江戸城の遺構を気軽に確認できる数少ない場所と言えるでしょう。立派な門構えで、桜の時期になると、多くの人が田安門にある桜を見にくるようです。北の丸は春日局などの屋敷があり、ドラマに出てくる女の戦いで上り詰めていった人たちがここにいたと思うと、また考え方が変わりそうです。
田安門側から来たのですが、目の前に見える建物が日本武道館。大学の入学式で日本武道館に来たかもしれませんが、あまり田安門とかそういう意識をせずに来たので、田安門からこんなに近いところにあったのかと驚いてしまいました。せっかくですから、江戸城の中である北の丸公園を散策すると、日本武道館があるからか、駐車場などが整備され、通路もしっかりと幅があってとても歩きやすかったです。日本武道館からライブ帰りの人がたくさんやってきますし、元々ここでオリンピックが行われ、それがまた予定されているので当然といえば当然なんですが。
車が通る道ではない、遊歩道のようなところを歩いてみると、とても都会の中とは思えないような、穏やかな時間が流れていました。多少坂になっているので、結構な運動量になる感じがしました。この中が江戸城だったのだとしたら、お城の中でお散歩が色々とできたのかなと思うくらい、自然が残され、普通の公園よりも公園という印象です。ただの広場でも公園と称する事ができる時代なので、自然と戯れられて、木々の香りを堪能できてそれでようやく公園ではないのかと思っていたので、それを体現しているところに来れてよかったです。
これが北の丸公園の半分側で、まだまだ全貌ではありません。科学技術館方面に足を運びました。科学技術館の周辺には銅像もあり、最初、田中角栄かなと思ったら、吉田茂でした。中に入ろうと思ったのですが、新型コロナウイルスの影響で閉館中。今はやってる日もあるようなんですが、予約をしないと入れない様子。新型コロナウイルスの影響がまだ残っているので、何の問題もなく中には入れる日は本当に訪れるのだろうかと思ってしまいました。
吉田茂像の近くにあるのが江戸城の清水門です。元々このあたりに清水寺という寺があり、それが江戸城の中に組み込まれたことで出入り口に利用されたという説が有力のようです。徳川家には先ほどの田安門から名付けられた田安家、そして清水門から名付けられた清水家があり、先ほどまで歩いていたところが田安家、今いる場所が清水家とそれぞれが所有し合う状態で、江戸城の大火の際には清水門も燃え、翌年に再建され今に至るようです。こちらも雰囲気がしっかりとあり、趣を感じさせます。ですが、田安門の方がたくさんの人が通っている感じがして、清水門は少し地味だったかもしれません。人の数で決めることではないでしょうが、色々栄えている感じを田安門にかんじました。
北の丸公園をぐるりと回り、自然を十分に感じ取ったので、次は皇居外苑に。皇居外苑といっても、内堀通りが走り、いわゆるランニングをする人たちがよく走ってる場所です。多くの観光客がいますが、ここから丸の内などのオフィスビルが一望できるので、ロケーションとして色々と優れている部分があります。皇居外苑も一応公園ですが、北の丸公園と比べるまでもなく、広場っぽさを感じます。でも、二重橋、桜田門、坂下門など誰もが知る重要ポイントを自分の目で見られるだけでなく、近くには楠木正成像もありました。こんなところに楠木正成像があるって、テレビでやっていただろうかと思いましたが、この中にはレストハウスなどもあり、知らないことも結構あるんだなと。それもあって、多くの観光客が楠木正成像で写真をパチリ。見た目が一瞬伊達政宗っぽい感じがあり、仙台で見たことがあるあれをここに移してきたのかなと勘違い。でも、結構迫力があり、一度は見ておいた方がいいかもしれません。
こうして江戸城に関係する2つの公園を見てきましたが、知らないことだらけで、結構いい環境で徳川幕府の人たちは暮らしていたんだなと思いました。この周りに重要なエリアがたくさんあり、銀座も東京駅も丸の内も水道橋も秋葉原もあるわけです。東京の中心が江戸城であり、皇居だとしても誰も異論を唱えないでしょう。それだけ東京はぎゅっと凝縮された場所であり、もし東京23区に城があったとしてもそれよりも宅地開発が優先されるだろうなと納得しました。最後に江戸城を選んでよかったです。