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魅惑のかえる寺
夏休みに友達が帰省した際、
小郡市に『かえる寺』ってのがあるから行きたい、
と言っていた。
残念ながら今年は初盆だった我が家。
友達と一緒に行くことは叶わなかったのだけど、
先日小郡市に行く用事があったので、
その『かえる寺』と呼ばれる如意輪寺に行ってきた。
事前にじゃらんで見たので、とにかくかえるの置物が沢山あるらしい楽しい寺だと認識してたけど、駐車場から出て最初に目にした光景は悲しいものだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1698905088669-nFPxv415MI.jpg?width=800)
画像を拡大してもらえばわかると思うけど、
とにかく、落書きがひどいのだ。
来観者のみなさん、旅の思い出は書かずに心に留めましょうね。
気を取り直して石段を登ると、大勢で見降ろされたり
![](https://assets.st-note.com/img/1698905279266-kFlxUhBvfv.jpg?width=800)
握手を求められたり、
![](https://assets.st-note.com/img/1698905390505-0AC4mP9i3c.jpg?width=800)
なんだかシュールなかえるばかりが目に入る。
![](https://assets.st-note.com/img/1698905541520-oAUNtJxx4e.jpg?width=800)
そんなお寺感ゼロの如意輪寺だが、本堂では住職とおぼしき方が和太鼓をドンドコ叩いて読経されていた。
その声はとても心地よく、太鼓も迫力があったので、
夏に寺を訪問した前述の友達に、
「かえる寺行ったよ!和太鼓とガチ読経がすごかった!!」
と伝えたら、和太鼓ナニソレ?と聞き返されたので、
普段はやっていないようだ。檀家さんの法要か何かだったのかしら。
さて、そんな読経が厳かに行われていた本堂のお隣には、
かえるがきゅうぎゅうとひしめき合っていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1698906005034-gWqKzX4S2D.jpg?width=800)
なんでも、30年ほど昔に住職がかえるの置物を中国から持ち帰り、
そこから、
「あの和尚さん、かえるが好きらしいよ!」
と檀家さんの間で噂になったかどうかは定かではないけど、
いろんな人達がかえるを持ち寄って、こんな風になったんだって。
これはこれで圧巻だけど、
不要になった家の置物とか土産物とかを、
姥捨て山みたく持ち込む人がいませんようにと願わずにはいられなかった。
かえる部屋の出入口に面したところは社務所で、
交通安全
安産
縁結び
学業成就
勝ち守り
かえるが可愛い何かのお守り
など、とにかく
「なんでも屋」
みたいな、雑多な印象。
これでご利益あるんかいな、と心配になるけど、
本堂の裏には、
癌切り不動明王
という立派な立像がいらっしゃり、たくさんの祈願札がつるされていた。
(願っている方たちの心情を重んじて、写真はありません。)
縁結びの神・・・いや寺だから仏様もいらっしゃるらしく、
これまたたくさんの色の糸がかけられていた。
かえる以外にもたくさんの像があり、説明文の一つに、
『たくさんの方々に足を運んでいただきたいので』
といった感じの(写真撮ってないので不正確だけど)、
お寺の方のお言葉があった。
人々が集い、祈りをささげる場所を提供しているのだと思うと、
かえるだらけの俗っぽいところも悪くない。
![](https://assets.st-note.com/img/1698907240568-Exdxfae05D.jpg)
・・・いや、やっぱり俗っぽいな、かえる寺。
でも、大好き💛
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