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中山牝馬S 2021

週末の雨やコース、メンバーから牝馬限定の割にはタフなレースになると考えている。2、3着候補の馬が多い印象で、大変興味深い。ちょっと今回はひねくれた考察になったかも…。

候補が多いが馬場と騎手意識を見て単勝3〜4点に絞る予定。


■各馬考察

ロフティフレーズ

3走前にインターミッションに負けているがその後着実に力をつけてきている。コーナリングが上手く中山は得意。前走は外伸びの馬場でイン突き。同じ位置を選択した他の馬の脚色と比較すれば及第点。重賞を勝つにはもう一段階のレベルアップが欲しい気もするが、斤量52はかなり恵まれた。勝っても不思議ではない。


リュヌルージュ

基礎スピード不足を補えるため、雨予報は悪くない。コーナリングの手応えが悪い。フェアリーポルカに勝てる要素がない。単勝を買えるほど推せる材料がない。消し。


リリーバレロ

前走は窮屈になったこともあり大敗。揉まれずスムーズな競馬で勝ち上がってきた当馬には苦しかった。オッズ次第だが、タフさが必要なコースとメンバーなので軽視の方向。斤量52kgは怖いが。


インターミッション

レース映像で他馬と比較しても明らかだが、小型馬でストライドが小さく、生来的なハンデとも取れる。速い上がり勝負には限界があるが、ピッチ走法であり小回りでのコーナリングが上手い。ターコイズSは余力十分で追い込んできたし、ニューイヤーSも馬場を考えれば悪くはない。デビュー時から馬体重が増えていないのは気になる。2か月空くのでそれなりに増やしてくれば買いたい。


スイープセレリタス

初重賞函館SSは内有利TBを4番枠から大外ぶん回しの考えられない騎乗で度外視。京成杯AHはコーナーで狭くなる不利もあったが力負けでもある。前走ターコイズSはHペースを捲っていって8着に粘り込み成長を感じる内容。上位は内で脚をためた馬ばかりであり、同じく外々を回した実力馬ランブリングアレーとクビ差なら評価できる。骨っぽい相手なのでもう一段階レベルアップして欲しい気はするが、十分に希望を持てる内容。加えて、丸山Jから横山武Jに替わるのは単勝を狙ううえではかなりプラス。追記:どちらかと言うとスプリント寄りの馬で中山1800をこなせる底力があるか疑問。


ロザムール

前走は直線で内を選択しての4着。TBを考慮すれば立派だが、レース運びとしてはスローで楽逃げの部類。ラップの適応範囲は広いが、決め手のある馬にはしっかり最後捕まる。今回も展開利を受ける可能性が高く馬券内の可能性は十分にあるが、1着は厳しいと考え、単勝は買いたくない。北村宏騎手は馬場に敏感で進路が読めないので直前のレースまで注視したい。→ 追記:思ったより前走の内容は強いのかもしれない。再考する必要あり。


ホウオウピースフル

ディセンバーSでは自分のこの馬の評価より遥かに上のパフォーマンスをしてきた。外に出したら届かない馬場であり、大野騎手のイン突きは好判断だった。直線向いてからのギアの入り方が素晴らしい。余力たっぷりでゴールしておりまだ上がある。大野騎手も昨年までとは打って変わって、今年は1着率が高い。ハマれば勝っても不思議ではない。


デンコウアンジュ

8歳だが馬は相当強い。前走も馬場の悪い内側をあれだけ伸びているのだから相当な実力。高速馬場よりはタフな馬場、瞬発力勝負よりは消耗戦に適性がある。また鞍上はリズム重視で悠々と後方から競馬をするため、馬場と騎手意識次第では狙える。条件さえ揃えばまだまだ重賞を勝てるので追いかけるべき馬。


サトノダムゼル

基本的には瞬発力勝負向きの馬。手前替えがかなり下手だったが、そこまで気にならなくなってきた。先行力がありレースセンスは高い。馬の性質上、リズム重視の騎手の方が手が合っている。現在騎手未定だが重要なファクター。好走後のレースは馬体重を減らす傾向にあり、直線の詰めが甘くなる。前走がそれだった。反動が大きいタイプなのだろう。今回は馬体重を増やしてくることが必要条件。追記:田辺Jに確定。ナイスチョイス。


アルーシャ

流石にG1は敷居が高いが、G3, G2ではトップレベルの実力馬。京成杯AHでは圧倒的に前有利の中、直線ぶつけられ挟まれる不利を受けながら6着まで伸びてきた。ここで競馬をやめてしまわない精神力を高く評価した。スワンSは少し世界線が違えば勝っていてもおかしくなかったし、距離短縮にもかかわらず中団から競馬できたことが1番の収穫。ニューイヤーSでは、騎手と手が合えばG1クラスでも通用するミッキーブリランテ様のハナ差2着。投げ出さず最後まで走ってくれるので軸にしやすい。追記:中山1600と1800はだいぶコース形態が違う。負担重量が2kg減る代わりに200mの距離延長。最後まで頑張ってくれるとしてもタフな展開になればスタミナ切れを起こす可能性はある。


アブレイズ

前走はスタート後に上手く位置を取れなかったが、結果的に新しい持ち味を発見するきっかけに。ただし、差し有利な馬場であり、早めに勝ちに動いたランブリングアレーと比べると明らかに見劣る。オッズ差にもよるが、あえてこちらの単勝を買う動機がない。個人的にはリズム重視の藤井騎手が、脚質に幅が出た当馬をどう導くかに興味がある。追記:雨で渋った馬場とタフな中山1800mという条件は当馬の方が得意と思われるため適性で埋め合わせが可能かも知れない。


シーズンズギフト

ターコイズSの内容が素晴らしい。Hペースで差しが決まる展開になったとはいえ、一頭だけ末脚が異次元。評価せざるを得ない。ただ今回も鞍上は津村騎手。とてもじゃないけど単勝で勝負できない。普通に上手いが勝気に欠け、着拾い寄りの印象。勝率や回収率のデータにも顕著に出ている。それを差し置いて勝ち切るほどのぬるいメンバーではない。単勝はナシ。馬券内は十二分にある。


ランブリングアレー

どのレースを見ても大体強い。スピードとコーナリングに長けており、持続力戦にも対応できる。単勝20倍以下の馬をあまり買わないが、前走はこの馬にぶち込んだ。大敗してくれればまた買えるのだが、最悪のパターンになった。早め先頭の形が得意なので中京よりは中山のほうが良い。2000mは少し長いので距離短縮も良い。不安点は終始外を走らされたターコイズSで負けていること。器用なタイプなので力尽くの競馬はよくない。大外枠ならば嫌いたい。加えて馬場は綺麗な方が良いため、雨予報は微妙。


クラヴァシュドール

2000mは適性外と考えれば大敗したレースは無視できる。前走のアルーシャとの着差は位置取りの差と考えて良さそう。どちらもいつでも動ける位置にいた。ただ当馬のコーナリングの手応えがイマイチ。内で脚を溜めて直線一気に放出する形で好走してきたので、外をまわす競馬では持ち味が削がれた。叩くだけ伸びてくれるので直線は長いほうが良いことからも、中山1800内回りはしっくりこない。距離も少し長い気がする。弱くはないが勝ち切れない可能性が高い。ここは軽視。


シャドウディーヴァ

普通に強い。前走は外枠から地力勝負に持ち込んだが十分勝負になっていた。右回りを疑問視する声もあるが個人的にはあまり気にしていない。コーナリング含め総合力が高い。裏を返せば爆発力に欠けるため、勝ち切れない競馬が続いている。単勝期待値は低いタイプだと考える。特にケチをつける点はないが、頭で買いたいとは思わない。


フェアリーポルカ

牝馬限定戦を牛耳る女番長。牡馬混合では今後も軽視したいが、弱い相手なら走ってくる。体力がありタフな馬場をこなせるため、土曜日の雨予報は当馬には追い風と考える。人気が読めないが、状態に問題がなければ押さえておきたい。


ドナアトラエンテ

相手や馬場、展開によらず崩れないという意味では相当強いが、初重賞となれば嫌うのが定石。買いたくなるようなら見すべきだが、3勝クラスの内容からはそこまで怖さを感じないので勝負。まあまあ骨っぽいメンバーが揃っているので美しい馬柱に傷をつけて欲しいところ。


リアアメリア

ローズSでは馬に任せて前に行かせればかなり強いことを証明した。鮮烈なデビューから注目度が高く常に人気は過剰気味。川田Jから福永Jへの乗り替わりは悪くない。しっかり先行できるし、馬場が良ければ崩れずに走ってくるだろうが、雨で馬場が渋れば即消し。金曜は予想よりも逆てるてる坊主作り。

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