女性総合職が現場仕事をする時に考えている事

2020年12月29日だったか、テレビ東京の再放送で、イギリス→日本の巨大コンテナ船に同乗取材をしたという番組があった。

凄くおもしろかった!

番組の内容は下記で↓ そうだったのか!という結末でした。

中でも自分が共感したのは、若き女性三等航海士 髙井さんのお話。

私も紅一点で、1~2か月の海外出張で現場を仕事をしたことがあり共感することが。

髙井さんが「他の人(男性は)箱を2つ運べるけど、自分は箱を1つだけしか運べないから、頑張ってよく動くようにする」と言っていました。

私は昔、こんなことを言われたことがあります。

「女性は力仕事に慣れていないから、現場仕事を教える価値がないんだよ。君、5kg以上の物、持ったことないでしょ?」と。

その時です、近くに座っていた40代半ばの、社内でも一番小柄で華奢な事務職の女性がスッと立ち上がりました。

女性「私、5kg以上の物、持った事あります。」

男性上司「なに?」

女性「子供。」

その後は、シーンとなって、グゥの音も出ないって感じでした。

(今、思い出しても本当に勇気を貰った。)

実際、自分は11~13kgくらいならば「上げ下げ」に問題ないですが、それ以上の重量だと、「下す」作業が厳しいです。

あと、女性で現場仕事をするデメリットとしては、身長が低いので「視野が狭くなる」ことです。なので、少し遠くまで歩いて現場を見たり、2階から1階が見えるような現場であれば、定期的にそこを見るとか。

そういった所は意識をしています。

あとは、「バテない事」。これが大事かなと。

ケガしない、風邪ひかない、バテない。

肉体的瞬発力の面で男性平均の70%だとしても、安定して70%の係数であれば、現場監督者である上司としては、計算がしやすいのではないでしょうか。

こうした創意工夫が、当時の男性上司にとっては「効率の悪い事」に思えたんでしょうね。

効率という点では、分からなくはない意見ですが、若手人材獲得に苦戦している企業で、女性総合職を育てたいと思ったら、絶対に現場実務は経験させるべきだと思います。

実際、現場に行かないと、現場感性は磨かれないと私は思っています。

「現場」という環境に本人が工夫して適応してくるか?

男女関係なく、新たな環境に適応するのが苦手な人っていますので、「現場仕事」で大事な点とは「パワー」じゃなくて、環境適応かなと思っています。


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