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初めはダイエット

子どもが幼稚園の年中に進級した2022年の春

”フニオンマ(フニとは子どもの韓国語名で韓国では子を持つと子の名前+オンマ/アッパと呼ばれるようになる)園のオンマたちと一緒に自転車乗らない?”

と園のスクールバスの運転手に誘われた。これが私とロードバイク、オンマロードチームの始まりである。育児も少しずつ楽になってきた当時、在宅での仕事を増やしつつ何か勉強もしていきたいなと自分のパワーが外側に向いていた時期でもあった。同時に妊娠出産を経て緩んでいた身体を何とかして元に戻したいなと思う瞬間が多くなっていた時期でもあった。無料で運動できるならやってみようかな自転車も乗れるし、と気軽に参加を申し出たのであった。

そんな始まりであったがここで少し補足しなければならない。なぜ園の保護者達で自転車に乗るのか。そもそもどんな幼稚園なのか。

子が年少から通っていた幼稚園は幼稚園と記したが厳密にはオルタナティブ幼児学校である。韓国の保育園や幼稚園は国からの補助を受け日本よりは安い保育料(授業料)で子供を通えわせることができる一方で、それなりの授業料を払わなくてはいけないのがオルタナティブスクールである。でもそれを払ってでも通わせたい魅力がこの学校にはあった。

特徴を一言で言うと反・早期教育、これに尽きると思う。韓国の早期教育熱は日本のそれと同じぐらいもしくはそれ以上に過熱しているのだが、そのトレンドに疑問を呈し、子どもたちが子どもたちらしくのびのび過ごせるようにというのがこの幼児学校の真髄。まず大きな図書館と大きな体育館、広いグランドとプール、山があり、そして大量のMTBを保有している。環境問題とリンクさせて自転車教育を行っている学校なのでもある。

写真は子どもが年中だった時の自転車授業の様子。
年少のころから体育館にてストライダーで遊び補助輪を経験せず自転車へ移行するので
年中になるころには海沿いの道をライドする。
もちろん充分な安全管理の下で。

MTBをたくさん保有するちょっと変わった幼児学校ゆえ、保護者同士の交流を目的としたママさん自転車同好会が結成されたのも当然のことだったのかもしれない。冒頭でも書いたが初めはダイエット目的で集まったオンマ達10人が鬼コーチに耐えられず5人に減り、ここヨスで開催される大会に参加するために皆で猛特訓をし自転車に乗る楽しみを知り、各自ロードバイクを購入し済州島を1周した私たちママさんロードバイクチームについて細々と記録をしていこうと思う。

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