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チーフスが1巡で指名しそうな選手を見てみよう!

年末年始で時間があるということで、チーフスが2022ドラフトで1巡指名そうな選手をチェックしてみたいと思います。もうプレーオフが確定しているということで、1巡下位を想定しています。
幸運なことに今年は年明けG+およびNFL GOでカレッジプレーオフがあるので、ドラフト候補の試合を見ることができます。このnoteを読んでボウルゲームがより楽しく見れれば幸いです!

※ちなみに筆者はカレッジをシーズン通して見ているわけではなく、このnoteも一日書けて動画や現地アナリストのレポートを漁って書いたものなのでご容赦を。

WR

WRはここ数年ニーズがあったものの、積極的に獲得してませんでした。昨年のドラフトでも2巡でWRを獲得するとの予想でしたが結局取らず、シーズン開始後にJosh Gordonを獲得するのみにとどまっています。
昨年のドラフト、WR Terrace Marshall JrとLB Nick Boltonの両方が残っている段階でチーフスが選んだのはBoltonでした。このことから分かるのは、チーフスはWR1相当の選手を獲得したいということです。HillとKelceはHoF級の選手なのでそれを超えることは難しいですが、彼らに続く、他チームならエースになれるレベルの選手がほしい、WR2やWR3レベルがほしい訳ではない、というフロントの意思を感じます。
今シーズン中盤、チーフスの攻撃陣は苦戦していました。それの大きな要因だったのがHill, Kelceに続くレシーバーがいないことです。他のチームならWR4~WR6レベルの選手が相手Dに封殺されてしまいました。
加えて、来年のオフにHillがFAかつ、もう30歳手前でピークはそう長くないという見方も強いため、遅かれ早かれ次世代のエースレシーバーが必要です。

Garrett Wilson, Ohio State

今年のNo.1 WRと言われることが多い。多分1巡下位までには残ってない。ルートランのキレが抜群でワイドオープンになることは容易いことに加え、タックルで簡単に倒れない強さもある。今年のドラフト組で一番のディープスレッドらしい。加えてJETとして使われるなど使い方も豊富。ボールから目を離してドロップすることがある。

Chris Olave, Ohio State

昨年のドラフトでも1巡中位〜下位くらいでの指名と言われていた。カレッジへのステイを選択し、良くも悪くも評価は変わっていない。ルートランの鬼ですぐオープンになれる。足の残し方の上手さに定評、ライン際にかなり強い。Garrettのような派手なプレーは多くないが、確実に10~15ヤードゲインしてくれる雰囲気。

Jameson Williams, Alabama

とにかく足が速い。もともとはOhio StateでWilsonやOlaveの控えだったが今年Alabamaに転校しブレイク、1巡候補まで上り詰める。足の速さを活かし、ディープスレッドだけでなくRACでも活躍できる。完成されたらHillみたいになるのだろうか。チーフスファンが思い描く「成長したHardmanのすがた」みたいな感じの選手(笑)。個人的にはOhio Stateで芽が出てなかったこと、今年しか活躍してないことが気になる。ちなみにリターナーやガンナーとしても優秀。

Treylon Burks, Arkansas

とにかくマッチョなWR。190cm 105kgはSEAのDK Metcalfと同じくらい。そんなガタイの良さもありながら、大外・スロット・バックフィールド全てにセットして様々なプレーができる万能型WR。加速は遅いがトップスピードは目を見張るものがありRACは魅力的。CBのタックル一発では倒れない。一方でルートランのキレはまだまだ。NFLレベルのCBならマンカバーで消される可能性あり。とは言え、弱小チームに所属し、QBや他のレシーバーに恵まれなくとも強豪相手に素晴らしい成績を残していたのはかなり信頼できるのでは?

Drake London, USC

長身195cmのWR。TBのMike EvansやLACのMike Williamsと同じくらいデカイ。捕球範囲が広くLondonのいる方に投げれば取ってくれるみたいなイメージ。ルートランがキレキレというわけではないのでDBとセパレートする能力はあまりない。チーフスは高身長レシーバーがいないので、獲得できればプレーに幅が出るかも。LACのAsante Samuel Jrみたいな身長の低いCBにはミスマッチで絶対勝てる。今シーズン足首の骨折をしてしまったのがマイナスに響くかもしれない。

Jahan Dotson, Penn State

一言で言うなら「ドロップしないWR」。身長180cmとサイズは小さめだがルートランのキレでワイドオープンになれる。レッドゾーンでも強い。4x100mリレーで州のチャンピオンになったことがあり、スピードもある。個人的な印象ではWR1というよりWR2~3くらいの印象…。

2巡〜3巡でWRなら、David Bell(Purdue)John Matchie III(Alabama)George Pickens(Georgia)Justyn Ross(Clemson)などが指名される可能性あります。

Edge

Edgeもニーズ大きいですよね。Melvin Ingramは次のオフでFA、Frank Clarkはサラリーキャップの問題と裁判の問題(試合出場停止のリスクあり)のためカットされるのではないかと予想しています。1人はFAで獲得するでしょうが、もう1人はドラフトする必要があります。

チーフス的にはサックを量産できるような選手を取りたいですね。チームトップがChris Jonesの7サックなのでこれを上回れる選手が欲しいです。

今ドラフトではAidan Hutchinson(Michigan)Kayvon Thibodeaux(Oregon)という化け物2人がいますが、彼らは全体1位と2位なのでまず獲得できません。1巡下位で指名できそうな選手を調べてみましたが2巡下位でも取れるレベルかもしれません…。

David Ojabo, Michigan

怪物Aidan Hutchinsonの反対側。高校時代に陸上もやっていたからか、パスラッシュの迫力がすごい。多分1巡中位で獲られちゃう。

Drake Jackson, USC

「USCのWRはDrake London、EdgeはDrake Jackson」覚えておきましょう。たまにすげーサック決めてる。ランにも強い。ムラがあり安定して活躍するという感じではない?3-4のOLBがフィットしそうとのことでチーフスには合わないかも。

Jermaine Johnson II, Florida State

Georgiaから移籍してきて今季12サックと大活躍。4-3DEで3-4OLBでもどちらでもOK。スタミナがありずっとフィールドに置いておける。

Myjai Sanders, Cincinnati

スピード系のDE。1歩目が早くOLを割っていく。ランに弱そう。1巡で獲るべきではないかもな…。

CB

チーフスのCB陣は充実していると思いますが、プロボウルレベルのWRに対抗できる選手がいないので少し物足りないです。例えば今シーズンTEN戦ではAJ Brownに誰も勝てずボコられてました。

今オフでWard、次のオフでFenton、更にその次でSneedがFAになってしまうので定期的にCBは補充していく必要があります。1巡じゃなくても良いかもしれませんが、良い選手がスリップしてきたら獲得もありかもしれません。

今ドラフトではDerek Stingley Jr(LSU)がトップ5指名でしょう。それに続くのはAndrew Booth Jr(Clemson)。彼ら以外は1巡下位で可能性ありです。

Ahmad Gardner, Cincinnati

ゾーンカバレッジとプレスカバレッジが得意。大きい体格でWRに負けない。スロットというよりアウトサイドコーナー。ラン守備でも活躍できる。何年も活躍しているのは実力の証。チーフスには長身のCBがいないので獲得する可能性ありそう、プレスカバレッジ多用するし。

Kaiir Ellam, Florida

バスケや陸上もやっていた身体能力系のCB。スピードもありWRに付いていくことができ、マンカバーで強い。テクニックがあるというわけではなく、タックルは向上の余地あり。Alabama戦ではDay2候補のJohn Matchie IIIにちゃんと勝ってました。

Roger McCreary, Auburn

マンカバーではWRにぴったりくっつきRACをほとんど許さない。ビッグゲインはされなさそう。今シーズン大きく成長したのも高評価。Alabama戦でJameson WilliamsやJohn Matchieをほぼ抑え込んでいたものの最後の最後に2ptを許し敗戦(そんなことよりこの試合めっちゃ面白い)。

Trent McDuffie, Washington

マンカバー・ゾーンカバー共にレベル高く、タックルもうまい。大外・スロット・ニッケルと様々なポジションも務められる万能型。身長が180cmと小さいのがどう評価されるか。まあチーフスCB陣は大体そのぐらいの身長なので問題ないかも。

その他ポジション

大きなニーズはWRやEdgeですが、SやDTも補強したいですね。SはMathieuがFAで抜ける可能性があるので、スターターレベルは欲しいです。ポジションバリューからしても下位まで落ちてくる可能性は大きい。他にはLBなんかもまだまだデプスを厚くしていきたいです。

S Jaquan Brisker, Penn State

Free Safety。チームのリーダー的存在らしい。ボールキャリアに寄るスピードも早くタックルも強い。ラン守備でも信頼できる。

S Jordan Battle, Alabama

Strong Safety。Alabamaで3年間スターターを務めていて毎年成長している。様々スキームに対応できる身体能力・フットボールIQを持っている。

S Daxton Hill, Michigan

基本はFree Safetyでニッケルもできる(チーフスで言えばSorensenの役割)。トップスピードはあるが、サイズが少し小さいのが懸念されている。

DT Jordan Davis, Georgia

Twitterでもよく流れてくるクソデカDT。2m155kgの超巨漢。存在するだけでランが止めれそう。基本は3テクだが1テクもできる。多分1巡上位〜中位だと予想されるがポジションバリュー的に下位まで落ちてくる可能性が無くはない。

DL Travon Walker, Georgia

EdgeでもDTでも行ける万能型だが、器用貧乏で終わる可能性もある。スピードがありラン守備で重宝しそう。サック量産する雰囲気は無さそう。

LB Devin Lloyd, Utah

今年のNo.1 LB。今シーズン8サック4インターセプトと大暴れ。タックルミスらない、パスカバーもラン守備もレベル高い。チーフス的にはStrong Sideに置きたいが多分残ってないだろうなぁ。

LB Nakobe Dean, Georgia

今ドラフトNo.2のLB。WILL OLB。ランパスともに申し分ない。エグいブリッツ決めてる。チーフス的にはWillie Gayとポジションが被ってるので獲らないとは思うし残ってないか…。

注目のボウルゲーム

さて、これまでに挙げた選手のプレーをお正月に見ることができます。

Cincinnati vs Alabama, 1/1 5:30~
Jameson Williams(#1)とAhmad Gardner(#1)がマッチアップするかもなので注目です。Alabamaの激固OLをMyjai Sandersが攻略できるのかも注目。

Georgia vs Michigan, 1/1 9:30~
どちらもディフェンスの選手に注目です。

Utah vs Ohio State, 1/2 7:00~
Ohio StateのWR、Olave(#2)とWilson(#5)に注目。あとはUtahに日本人が2人ロスター入りしているみたいなのでそこも気になってます。

Baylor vs Ole Miss, 1/2 10:45~
チーフスはあまり関係ないですが、Ole MissのQB Matt Corralが今ドラフトのNo.1 QBだと言われています。

National Championship, 1/11 10:00~
カレッジフットボールのスーパーボウル。単純に楽しみ。

まとめ

1巡目はWRかCBだと予想します。Edgeは1巡下位指名だと少し割を食うかもしれません。文字数からも分かるように自分はWRを取ってほしいと思っています笑。2巡目でS, CB, Edgeのどれかという感じでしょうか。とは言えニーズ優先よりBPAのほうが良いドラフトになると思っているので、スリップしてきた選手は積極的に取って行きたい。

個人的にはデカイWRが好きなのでDrake LondonやTreylon Burksが来てほしいですが、チーフスが好きなタイプじゃないですね…。

とりあえずボウルゲームを見れる喜びを正月に味わいたいと思います。


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