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西川美和監督「素晴らしき世界」の素晴らしき世界

2月24日からウクライナのニュースを日に何時間もみるので、疲れてしまって。
昨日は撮りためた録画から「素晴らしき世界」を見た。西川美和監督がブルーリボンの監督賞をとったその作品を見ながら、半ばを過ぎた頃これは悲劇のエンディングにしてほしくないと思った。
刑期を終えた犯罪者が社会復帰に失敗する類の話はいくつか見たり読んだ気がしていて。それではかえってありきたりの内容になり、嫌だった。
その望みは叶えられ、深い感動が残った。主人公の苦闘と苦悩に感情移入したのはもちろんだが、それ以上に彼を再出発を助けようとする弁護士やディレクターや商店主など多くの人の善意が心に突き刺さった。
佐木隆三の原作だからこのような善意の人たちは実際に存在したのだろう。そういう善意の人々がいるこの国、社会はなんと“素晴らしき世界”なんだろう。
西川美和さんはすごい監督だ。

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