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【N/S高 政治部】一年を振り返って:Dグループ

私たちのグループでの議論は、コロナ禍における政治の意思決定についての検証からスタートしました。コロナ禍でよく聞かれた「迅速で大胆な決定」にはどこかに欠陥が潜んでいるのではないかーー。

一斉休校措置や外国人の入国禁止(鎖国措置)は真に合理的に導かれた結論だったのか、と。政治はいかなる時でも、対話と熟議を積み重ねた合理的な判断が求められます。時には人々を説得する役割も求められるでしょう。

民主主義の強みは、自己修復性にあります。批判に開かれ、多様な意見が認められるからこそ、一時的に世論が判断を誤っても、時間がたてば振り子のように自己修復ができます。その自己修復性を支えるものこそ「熟議」です。

短期的な結論を求めるあまり、熟議を軽んじてはいけません。多様な意見に真摯に向き合い、熟議を尽くして現実的な答えに限りなく近づけることが、「分かりやすい答え」に「いいね!」が押されがちな日本の政治文化を刷新することに繋がるのではないかーー。そのような着眼から参議院改革を提言しました。

政策の詳細は成果発表・下記の政策提言書等をご覧ください。 ​
https://drive.google.com/file/d/1eJBjmJCIiqF33czZqJzuNydwIDWE4Gfo/view?usp=sharing

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Dグループについて

個性あふれ、多様な価値観を持ち、活気あるチームメンバー。
情報や知識が豊富な人、文章を書くのが得意な人、雰囲気を和ませる優しさやチャレンジ精神を持った人など。長所に目を向け、苦手なことはフォローし合い、相手を尊敬し、それぞれの役割を果たした結果、チームはとてもうまくいきました。

グループワーク・調査の展開

Dグループの活動について「目的」「実践」「結果」に分けて、私たちが得た学びや気づき、気持ちの変化などをご紹介いたします!

アイスブレイク

目的
・ディスカッションの活性化
・グループメンバーについてもっと知りたい/親しくなりたいという気持ち

実践
・定期MTGの前に5分から10分の間で、末宗さん主催のアイスブレイクを実施。

行った企画はこちら!
物しりとり、最近あったことについて語る「褒め褒めゲーム」(一人ずつ全員で褒めていく)、「ぺこぱゲーム」(ネガティブなことをポジティブに変換)、「ピクトセンス」(お絵描きクイズゲーム)

どれもお互いの趣味や隠れた素顔が見え、親睦を深める効果がたくさん!
・意見の発言、質問、頼み事がしやすくなった。
・メンバーとの距離が縮まった。
・もっと相手のことが知りたくなった。

定期MTG

目的
・政策提言に向けての準備

実践
8月から毎週月曜の20時から21時に実施

政策提言に関するディスカッションを欠かさず行い、加藤さん主催の勉強会を開催。

結果
法律、教育、選挙制度等の異なった分野に強みを持つメンバーとの議論を日々重ね、新たな発想や視点が生まれ、夢中になった。テーマの骨組みの作成が早く、序盤から方向性を定め、落合先生へインタビューや全参議院議員へのアンケートの実施を企画・実行する事が出来た。

落合貴之議員へのインタビュー

目的
・選挙や政治の現状について、インターネットや本などには載っていない情報の収集

実践
事務局経由で落合議員にインタビューを依頼

日程調整
インタビューとアンケートを実施するため、政治部事務局と落合議員とでスケジュールを調整する。

衆議院第二議員会館へ、参加可能なメンバーのみ事務局と共に取材

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結果
現地に到着した際には、政治家の皆さんが働いている議員会館の厳粛な雰囲気に驚きました。インタビューではリアルな話を伺うことができ、政策を作成する上でいくつもの貴重な情報が得られました。また、落合議員は高校生の私たちにも真摯に向き合い、優しく対応してくれました。その姿は今まで遠い存在だと思っていた「政治家」が身近に感じられるきっかけとなりました。

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全参議院議員へのアンケート

目的
・参議院議員の考えを聴く

実践
グループメンバーの間で手分けして全参議院議員のメールアドレスを検索。

全参議院議員のメールへアンケートフォームを送信。

結果
7名の参議院議員から回答をいただき、現職議員の貴重な意見は政策提言に大きく役立ちました。一人一人のメールアドレスを調べる工程にかなりの時間がかかり、本当に大変でしたが、アンケートが返ってきた時は達成感を感じ、とても嬉しかったです。

後輩へのメッセージ

加藤大河
この1年間は一層主体的な視点で新聞や月刊誌に目を通し、関連する政策があればプリントし、提言に盛り込めそうなアイデアがあればマーカーを引いてファイリングする。この間、そういう環境に身を置いたことは自分を大きく成長させたと思っています。全力で挑めば挑むほど価値のある活動です。知識と知恵を武器に頑張ってください。

川上陽菜子
政治部に入ったからといって、すぐに政治に詳しくなるわけではありません。資料を出されても真剣な顔で漢字の読み方を考える程度しか私は身についていません。そんな分野にわざわざ飛び込んで1年間過ごすことができたのは、考えるという行為があまりにも楽しかったからです。知らなすぎても知りすぎてもいけません。教わって、考えて、初めて面白いんです。課題に対して悩んだり、焦ったりすることがあるかもしれません。ですが、それらは皆正常な反応だと私は思います。政治を学ぶのではなく、考える場所だと思って、ぜひ楽しんでください。

木原悠生
政治は、ありふれた日常の中に溶け込んでいます。それにもかかわらず、なぜ多くの人は自分にとって遠い存在と感じてしまうのでしょうか。それは「政治」について学校で教わったことがないからです。
N/S高政治部では、政治について0から学びを深め、潜在する政治の実体を明らかにするだけでなく、今後の人生の歩み方についてのヒントを与えてくれる通信制の高校ならではの部活動です。政治について何も知らない生徒も、政治部で是非貴重な体験をして、身近に感じて下さい。

佐藤彩海
政治家、新聞記者や選挙プランナー、色々な方法で政治に関わる方々と実際に対話し、ニュースからは見えなかった、政治家一人一人の苦悩や感情に触れる事が出来ました。
初めは用語がわからず、毎日Googleにかじりついていましたが、面白い考えを持つ部員たちとの議論を重ね、政治の色々な側面を学んだ1年間でした。
政治部は自主性が求められ、レポート提出は大変ですが、やりたいこと、学びたいことを深く追求出来る環境です。ぜひ飛び込んでみてください!

末宗ひかり
政治部の活動を通して、主体的に考える力が身につきました。また講義後、気づきや注力したいことを考える課題があります。そのおかげで、気づきから起こすアクションの大切さを知ることができました。
また、政治家の方々と接する機会があったことで、より政治を身近に感じることができたのと同時に、政治家のイメージが大きく変化し、単なる職業としてではなく、良い社会を作り上げていく仕事だと改めて知ることができました。ぜひ政治部に入って好きな政治家を増やしてみてください。きっとより良い社会を作り上げてくれる政治家が見つかるはずです。
私はメディアリテラシーを高めるため政治部に応募しましたが、政治分野に限らず質問力やプレゼン力やディスカッションの仕方など、多様な学びを得ることができたと感じています。これからも政治部の活動を応援しています!!

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