「随時」の意味と責任

#ハローワーク 求人に目を向けますと,殆どの求人において,「選考日時:随時」と記載されています。
しかし,現実に目を向けますと,「随時」と謳いつつも無責任極まりない #求人者 が後を絶ちません。 

Weblio辞典において,「随時」という言葉は次のとおり定義されています。

随時とは、好きな時、気が向いた時にいつでも行うさまのことである。
随時の「随」の字には、なりゆきに任せる、条件に従って逆らわずに動くといった語義がある。
ビジネスシーンでは、「状況に合わせて」「いつでも臨機応変に」といったニュアンスで用いる。
英語では、「随時」に直接相当する単語は存在せず、文全体の意味から keep you updated(更新があれば連絡する)や as needed/as necessary(必要に応じて) などと表現する。

Weblio辞典 「随時(ずいじ)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

また,goo国語辞典において,「随時」という言葉は次のとおり定義されています。

1 適宜な時に行うさま。その時々。「—巡回する」
2 日時に制限のないさま。好きな時にいつでも。「—入院することができる」

goo国語辞典 随時(ずいじ)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書

#求人票 において用いられる「随時」という言葉が「日時に制限のないさま」「いつでも臨機応変に」という意味で用いられているとすれば,「(応募しようとしたものの)連絡を取ることができない」状況は「随時」ではありません。言い換えますと,いつでも(=日時に制限なくして)応募が可能な状況が確保されているからこそ,「随時」という言葉を用いることが許されるのです。
それにもかかわらず,連絡不能・準備不首尾は明らかにこれに反します。

例えば,#ハローワーク #公共職業安定所 から #ハローワーク求人 に応募しようと求人者に架電しますと,時々「調整が必要」との理由で会社訪問の日時設定が保留されることがあります。しかし,そもそも「選考日時:随時」という形で求人を為しているのであれば,調整如何は問題視されるべきことではありません。求人を発出する時点において,日時を予め設定・告知しておくことも可能だからです。そして,それは,寧ろ効率的かつ合理的なものです。

随時求人を発出する以上,不測の事態が生じたとしても,そのことを踏まえた・含み置いた対応は必要不可欠です。随時求人を発出しつつも随時対応できないのであれば,そもそも求人の資格はありません。もっとも,そのような体たらくだから,いつまでたっても再求人の繰り返しなのでしょう。

自分の行為に責任を持たないオトナがたくさんいます。この記事をご清読くださるみなさまと私とは,そのようなオトナにならないよう,日々自分の行動とマインドセット(メンタリティ)を見直しましょう。

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