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映画エゴイストを観た。

この記事は映画エゴイストの絶賛ネタバレを含みますので、今後見る予定がある方は、お考えの上お読みください!

ではさっそく。

内容の前に鈴木亮平、ひおくんの演技がなまめかしかった・・・!あのふたりのかけあいがものすごすぎて、思わず目をそむけたくなるほど・・・。すごいなあ。ひおくんは以前hisという映画にも出演しており、その時にも見かけていた。いや今回も素晴らしかったねえ・・・!鈴木亮平は、医療ドラマとか今日から俺はとかに出ているのを知っていたし、男前だし、好きな俳優だれ?と聞かれたら鈴木亮平と答えようかなと思っていたところに、今回のこの映画、間違いなく鈴木亮平と答えますね・・・。ありがとうありがとう・・素晴らしかったです。

内容です。
この映画に関して、まず同性愛である必要があったのかとか考えた。
あと、エゴイストの意味ってなんだろうと考えた。
最終的に、鈴木亮平は、(役名でなくてごめん)幸せだったと思える人生だったんだろうか。
いや、そんなこと、彼に聞いたら、失礼だよね。
幸せだった、と思うしかないのかもしれない。

同性愛である必要性は。

この二人が男女の関係で、いわゆるセックスをして、子供が生まれていたら、次に残せるなにかがあったのかもしれない。じゃあ、相手が女性で、不妊だったら、とかも考えたけど、もしかしたら養子を、とかもあったかもしれないね。でも、それができない現代日本では、ふたりのこどもはいないわけだった。ひお君が亡くなって、(またも役名でごめんね)今度はお母さんに向けて愛を注ぎ始める。幸せの絶頂だった時にパートナーを失くして、この気持ちをどこに向けたらいいのかわからなくて、本当につらかったと思う。お母さんへ向けた、「一緒に暮らしませんか」という言葉は、心からの言葉だったんだろうなあ。愛だったんだと思う。結果、お母さんのガンが発覚し、お母さんは、死んでいく。(結末では死んでないけど、あのシリンジポンプを見れば、もう余命いくばくなのだろう)映画だからこそ、なのかもしれない。せつない。このあと彼はどうするんだろう。どうなるんだろう。どうしたんだろう。前半の彼たちが、とても幸せすぎて、見ているのも恥ずかしいくらいに愛し合っているものだから、この映画の着地点はどこになるんだろうと思っていたら、ひお君死んじゃうの・・・!?ってなってしまったよ。信じられないね。彼に残されたものは、彼が着てくれたあの上着と、二人で買ったあの車。いつまでもいつまでも乗り続けるのかもしれない。

エゴイストの意味って。

エゴイスト=利己主義者。
これは誰にとっての「エゴイスト」だったのか、なんで「エゴイスト」だったのか。鈴木亮平がひお君のお母さんに向けて言っていた、「僕が好きでやっていたことだから」。お金を渡して、そしてお母さんにも渡していくあの行動はエゴだったのか。ひお君のウリをやっているという発言から、ウリをやめてほしくて、お金をもらいつつなんとかしていて・・・。鈴木亮平が何度も作中で、「稼いでますから」とか「いい仕事してるんだから」とか言っていた。そして、なにより切なかったのは、通帳の残高がどんどん赤字で少なくなっているシーン。梨を購入しようとしたときに、躊躇しつつもやはり高い梨を買ったシーン。涙が出そうだった。映画はじめのシーンで、ブランドの服を着て鎧をまとう、的なことを言っていた気がするんだけど、自分を強く見せる必要が、彼にはあったんだよね。それが彼にとって、生きることだったから。自分が自分であるためには、そうでなきゃいけなかったんだから。いまこの文章を書きながら涙がでそうだ。鈴木亮平がエゴイスト、だったのかなあ。利己主義者であれば、きっと安い梨を買ったんだろうな。
ひお君が亡くなった今、お母さんに捧げるしかなくなった愛情を、一生懸命注いでいた。時間もそうだし、お金もそう。

悲しいし辛いし寂しいし、見終わったときにいい映画だった、と思ったかというと、もんのすごく、なんとも言えない気持ちになったんだよな。

と、いうのも、形はなんにも違うんだけど、私もなんやかんやで、お金を使いたい放題にして生きているので、いや、こんなことが起きるかもしれないから、ちゃんと貯めておこうと思ったのである・・・え・・・?
わたしもね、油断していると、「お金ならあります」とかふざけたことを言いそうになるのです。まあ、いや、一人で楽しく暮らしていくぶんの稼ぎならあるわけで、ちょっとした贅沢や、楽しいことも、それなりに、できると思ってます。私は間違いなく、自分のためだけに生きているけど、なんていうか、ほどほどに生きていこうな・・・と鈴木亮平に言われた気がするのです。自販機で小銭を落としたシーンも、涙が止まらなかった。裕福だったはずの男が、どんどん落ちていく、ところ。悲しすぎる。わたしも、ちゃんと、堅実に、お金貯めます。(そこ?)

ひお君のお母さんが言っていた、
「しょうがないじゃない。出会っちゃったんだから」的なセリフ。
いい言葉だなと思った。出会っちゃったんだから。そうだよね。そんなことの繰り返しで、人との関係性は作り上げられている。今日も、出会いと別れがあって、人と人とが、繋がれたり離れたり、しているんだなあ。それが男か女か、どうなのか、なんなのか、わたしにとってみればなんでもいいけど。いい出会いやめぐりあわせがこれからもあるといいなと思いました。

お金の話、意味わかんね!となったかもしれないけど、わたしにとってはすごくズギャン!とくるメッセージだったんです。だから、また考える。お金お金言って楽しくなさそうなやつだな!と思われそうだけど、このご時世ですからね。お金でしか愛情を表現できないわけじゃないと思う。だ、けれども、お金がなければなにもできないのも、この社会はあらわしている。もちろんなにもできないわけじゃないけど。でも、ある程度のお金は自分の生活を豊かにしてくれるよね。どこまで望むか、どれくらいあったらいいのか、とか、生活の水準は、とか。そんなところまでいろいろ考えた映画、エゴイスト、でした!おしまい。おもしろかったです。

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