PC自作のエアーフロー
僕としたことが凡ミスを犯してしまった。
先日組み上げた3090の二枚挿しマシン。1000W電源二個搭載。128GBメモリと簡易水冷式冷却のRyzen9 5950Xを搭載し、読み込み速度最大7000MB/sのNVMe接続SSDを二基搭載。最大2150RPMのファンを7基装備。業務用電子レンジよりもやばい感じのオーラが出ているご家庭に置くのはちょっと憚られるモンスターマシンである。多分在宅ワークにならなかったら一生これを家に置くことは検討さえしなかっただろう。
組み上げたまではよかったものの、あまりの重量に床に穴が空きそうになってしまい、急遽、PCをごろごろ移動できるキャスターを買った。
これがまあ電源x2のマシンになかなかフィットしている。
ただしプロがこの写真を見たら一発でわかるように、僕は致命的な間違いを犯していた。
それはファンの向きである。
雰囲気で組み上げたモンスターマシンは排熱の方向を雰囲気で考えていたため、排熱に対して異常に吸熱が少なかった。
実際には焚き火と同じように、排熱と吸熱のバランスが大事なのである。
特にしくじったのは、GPUの排熱が本体後方に行くものだという基本をうっかり忘れていたため、吸気ファンを背面に取り付けてしまったことだ。
これでは暖まった空気を再び本体に取り込むという本末転倒な展開になってしまう。
当たり前だが、エアフローは下から冷たい空気を取り込んで上に温かい空気を放出するという形にしなければならない。
いったい全体なぜ、僕は廃棄ファンを下方向に向けるなどという、エントロピーの法則に逆らうようなエアフローにしてしまったのだろうか。TENETのせいだろうか(違う)。
そこで吸気ファンを一つ追加し、エアフロー全体を再設計することにした。
これで下から冷たい空気を取り入れて、上と背面から排気するという空気の流れに変わった。
前回は摂氏60度を超えていた内部温度も、フルパワーでGPU2基をぶん回しても47度くらいで安定している。
いやあやっぱり雰囲気でエアフロー組んじゃだめだな。
ネジ止めだけで良かったなんて言ってごめんなさい。