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ごめんVisionPro誤解してた (๑˃̵ᴗ˂̵)

朝起きて、「うーんまだ布団から出たくないな」と思ったとき、おもむろにVisionProを被ってみた。

暗い部屋では認識が格段に悪くなるが、なぜPSVRではこういう使い方をしなかったのかわかった。後頭部だ。

PSVRは後頭部にゴツい部品があって、それで寝ながらVRを見るということが少し難しくなってる。VisionProの標準のバンドはこういうときにちょうどいい。

VisionProでTerminalを動かして、継之助の様子を見る。今日も元気に学習しているようだ。

昨日寝落ちした Amazon Primeの「沈黙の艦隊」第五話と六話を見る。音がいい。空間オーディオに対する長年の研究が結実してる感じ。しかもすごくいい音なのだ。

昨日、路上で歩きながら使ってみた(技適の特例申請には移動経路を申告済み)。路上で使うと思わぬ欠点というか盲点にぶちあたる。ウィンドウがついてこないのだ。

他のHMDと違い、「ビークルモード」が搭載されているので車に乗ってる時とかに使えるらしいと聞いてタクシーで使ってみた。前言撤回。タクシーでは使えない。

タクシーで使えない理由は、外の景色が激しく変化するからだ。
電車とか飛行機とか、あまり景色が派手に動かない移動体を想定しているようだ。まあこれはVisionOS 4.0くらいで解決するだろう。セマンティックセグメンテーションでタクシー車内と分かれば車体と景色を分離して正しい位置推定ができるようになるはずだ。

今のところ、セマンティックセグメンテーションも簡単なものなら動いていると推察できる。完全にVR空間に没入していても、人間は認識して注視してる側に人間がいれば透けて表示されるからだ。

みてる方向に人がいると透けて表示されることから、リアルタイムでYOLO的なものが走ってるはずだ

位置推定においても、人間を認識して位置推定から除外してるからこそ、おそろしく安定した空間把握ができるようになっていると予想される。

HoloLensでは、他の人間が環境を動き回ると悪影響が出ていた。


夜中のタクシーの場合、暗い道では比較的安定して使うことができた。景色が動かないからだ。

電車でも、山手線に座れば平気だと思うが、ドア脇の景色が派手に流れるところは難しいかも知れない。これは乗ってみるしかないがさすがにちょっと勇気がいる。強盗に襲われるかもれしないし。

暗所に弱いというのは結構VisionProの弱点な気がする。特にiPhoneと比べた場合。まあそれもいずれ解決すると思うが。単に赤外線を出せばいいんだから。

三日目にしてようやくVisionProについて僕が勘違いしていたことがわかってきた。

まず長時間の着用。これはいけた。昨日は三時間くらいずっとつけていられた。疲れるが。

しかしそれにも増して驚いたのがMacの画面をそのままVisionProに表示できることだ。想像以上に驚いた。

というのも、やはりVisionProの外部カメラのパススルーはそこまで精度が高いわけじゃないので、パススルー越しにMacの画面をみてもカーソルの位置すら見失うこともしばしばで「これは一緒には使えんわ」と思ったのだが、macOSのVer14(Sonoma)以降を使っているとVisionProでMacを見るだけでMacの上に「connect」という文字が現れ、これを空中クリックすると眼前に大画面が出現する。

こ、これは便利!

こんな感じでMacの画面が空中に表示される

当然、空間コンピューティングなので画面を大きくしたり小さくしたり、手前に持ってきたりできる。

老眼が始まりそうなお年頃の昨今、画面を自由に拡大できるのはありがたい。

ちなみに吾輩は普段は正面に37インチの4Kモニタと、左右に6枚のサブモニターという環境で仕事しているのだが、ものが増えすぎてサブモニターが機能しなくなってきていた。

サブモニタには主にターミナルを表示しているだけなので、空間コンピューティングにおいてはサブモニターを使わずとも空間コンピューティング対応ターミナルエミュレータを起動しておけば事足りる。

空間ターミナル

なんと便利!
そこで吾輩は非常にこのVisionProを誤解していたことに気づいたのである。
VisionProは、iPhoneやiPadの代替品というよりも、Macの代替品なのである。

Macの代替品としてはできることがまだ貧弱だが、主に室内で使用することや狭い機内でも大画面を使えることなどを考えると、どう考えてもこれは新しいディスプレイの方法であってモバイル機器という括りとは少し異なる気がする。

その証拠というわけではないが、ウィンドウがついてきてくれない。
歩きながら画面を見たければウィンドウを持って歩くしかない。iPadにくらべれば重さがないから軽いけど、揺れるから見ずらい。

実際、HHKBをBluetooth接続するとターミナル操作は完璧にできる。
もしも英語圏の人なら、仕事によってはもうMacはいらないという人もでてくるかもしれない。

我々日本人にとってもっか最大の問題は日本語入力ができないということで、吾輩は音声認識アプリAikoで日本語で喋ると日本語が出てくるのでそれをコピペしているが、もちろんそれだけでは面倒であるのにかわりはない。

キーボードはJIS配列に対応しているので、日本語への対応は時間の問題だろう。

この空間コンピューティングの存在により、いよいよもって吾輩はMacBookProのような重くて大画面のノートを持ち歩く必要がなくなってしまった。70万円もしたのに。まだローン残ってるのに。

しかしどう考えてももはやMacBookAirでいいのである。心配なのはSSDの容量とメモリくらい。でも24GBメモリで2TBのSSDだともうMacBookProとあまり変わらないなあ。できればM3搭載のMacBookAirが出て欲しいが・・・

M3出るまでM1 MacBookAirで我慢するか。今M1 MacBookAirはメインマシンとして固定して使ってるんだけど、これをM2 MacBookProと入れ替えるかな。

いやしかしすごい。すごいとしか言えなくてバカみたいだけどこれは世界観変わる。とにかく吾輩みたいにどこにいってもターミナルにアクセスしたい病とどこにいってもプログラミングしたい衝動にかられる異常性癖の持ち主としては、もう空間コンピューティングするしかない。

ただ、空間コンピューティングに特化したアプリは、やっぱりまだなかなか思いつかない。

まあ誰か作ると思うので待ってるが、やっぱり欲しいのはミク的なものが空間に常にいて、必要に応じてお願いを聞いてくれるようなものだろう。

山本弘じゃん。

もうこれは俺が自分で作るしかないのか。面倒すぎる。
まあUnityで作れるだろうからなあ。実際、誰でも作れるんだよなあ。

あと、VisionProのブラウザからカメラにアクセスしようとすると、自分のペルソナが出てきてしまうという問題にも直面した。プライバシー保護の観点からか、とにかくフロントカメラには触らせてもらえないらしい。

そうすっと結局、空間アプリはHoloLensの時のものと同じようなものしかでてこれないんだよなこれが。

まあこれから改善(?)されていくとは思うけれども。