見出し画像

KS-55HyperとRoland T-8とJ-6

やはり究極の「いい音」とは、自分で作る音ではないか。
そんな気がしないでもない気がして、RolandT-8とJ-6でトラックを打ち込みつつKS-55Hyperで鳴らすというのをやってみた。

すると、やはりというかなんというか、ちょっと音が軽い。いや、まあ当たり前なんだけれども。

KS-55Hyperだと音は誤魔化しが効かなくなるようだ。
意外と、マランツPM7000NとJBL4309の時は「お、なかなかいい音だな」と思ったのだが、ニアフィールドでは通用しないらしい。

とはいえ、ふつうのスピーカーでは再現できないような高音域のミヨミヨする感じとかはKS-55Hyperによって細かなニュアンスまで感じ取れるようになってこれは気持ちいい。

特にJ-6の音はKS-55Hyperでより解像感が増す感じだ。T-8の方は逆にシンプルさが強調されるというか、重みに転化されないので、これをもう一段重い感じを求めるならもう少し解像度の高い発振器、たとえば完全にアナログなシンセサイザーが必要だろう。

アナログなシンセが必要なんて、生まれて初めて思った。
アナログというのは、どこまでいっても量子化できない。少なくとも今の技術では。だからこそ、アナログシンセサイザーが必要である。これがデジタルの限界、デジタルの悲しみなのか。

不思議だなあ。T-8のDAコンバータが物足りないということなのか、それとも俺の耳が腐っているのか、どうも三十年前のKraftwerkの音よりも最新のT-8の音の方が痩せて聞こえる。もっと追い込めばいい音になるのかというと、そんな気もしないからやはり発振器の問題じゃないかなあ。

試しにアナログシンセとデジタルシンセの音をYouTubeで聴き分けてみる。
やっぱKORGのアナログシンセだとKS-55Hyperで再生すると音が全然違う。
ここにも沼があったのか・・・