自分の職場は自分で作る!新技研建立中
ある日、技研ベースの渡辺マスターからこんなメッセが来た。
「技研ベース、9月までに引っ越さなければならなくなりました」
技研ベースに大家さんがやってきて、「オーナーが変ったから全テナント入れ替えたいので9月で出てっくれ」と言われたらしい。
「頭が真っ白になって何も考えられない」
と、呆然としていたマスターだったが、一週間もしないですぐ近くにもっといい物件を見つけてきた。運である。
しかも、今度は三階建てのビルを一棟まるごと借りるのだという。
まさに俺たちの秘密基地!しかも千代田区に復活!
そもそも吾輩の最初の会社は秋葉原だった。それから港区、文京区、台東区と区を跨ぎながらやってきたのだが、やはり千代田区は強い。
千代田区に会社を作るメリットはたくさんあるのだが、3/11地震の輪番停電の時も千代田区と文京区は停電の対象外とされていた。そりゃそうだ。国会議事堂と首相官邸があるんだから。
あと、千代田区の合同庁舎は巨大で、しかも空いてる。さらに、普通の区ではいくつかの建物にまたがって存在するいろいろな施設が一つにまとまっていて移動距離を稼ぐことができる。
そこで新技研ビルの3Fをまるごと吾輩が借りることにした。
すると同じく技研ベースに拠点を持つテクノエッジのIttosaiが、「どうせやるなら配信スタジオを作ってたまに貸してほしい」と言う。なるほどそいつは面白そうだ。
というわけでそのアイデアにも乗っかることにした。
つまり新技研ビル3Fは、吾輩のHQであると同時に会員なら有償で借りることのできるレンタル配信スタジオにもなるのだ。
しかも、これが最高にハッピーなことなのだが、都心の低層建築物なのでNuro光10GBpsを引くことができる。10Gだよ10G。
ネットカフェ的にも最強装備に近い。
Nuro光10Gはなんと5階建て以下の建物にしか引き入れることができないのだ。
さて新技研ビルに入居が決まったのはいいのだが、もちろんそこは技研。内装業者なんて雇わないのである。全て自分たちの手で。壁紙を剥がし、コテで壁の糊を取っていく。
9月までに間に合うのか?わからんが週末みんなで集まってせっせとビルをリフォームしていくのは思いのほか楽しい。
技研メンバーには電気工事技師もいれば元大工もいるし現役のネットワーク管理者もいる。俺はそういう資格は自動車免許と英検四級しか持ってないので肉体労働でせっせと働く。
あまりに頑張りすぎて指が攣ったりしたが、仕事終わりの酒はまた格別。
みんなで一杯飲んだ後、ゴールデン街でIKEBOYSを見てきた松田に会った。
松田は俺の行きつけの店が大体被ってるのでよく会う。
松田が普通にIKEBOYSに感動していて衝撃を受けた。
IKEBOYSは俺は身内すぎて褒めることも貶すことも難しい映画だが、マツダには刺さったみたいだ。
IKEBOYSは公開初日に追加の舞台挨拶が決定。千秋楽には新宿で再び舞台挨拶をやるらしいので釈由美子に青春をさざけた勢は要予約(おそらく抽選)