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映画「ショーシャンクの空に」と原作「刑務所のリタ・ヘイワース」の比較

今回は1994年に公開されたアメリカ映画「ショーシャンクの空に」とその原作となっているスティーブン・キング作の「刑務所のリタ・ヘイワース」との比較をしていこう。

①アンディーが刑務所で「フィガロの結婚」を流したシーン

「音楽は誰も奪うことができない、いつまでも自分の心の中にあるのだ」と言った主人公アンディー。刑務所内にモーツァルト作曲の「フィガロの結婚」のレコードを流したシーンは、映画を見た人なら印象に残っているシーンだと思うが、原作にはそのような描写は一切されていない。これは映画で伝えたいメッセージである「希望を持って生きること」をより視聴者に伝わるように脚色したものだろう。曲が流れた時には囚人達は自分が刑務所にいることを忘れ、空を自由に飛び回る鳥のような気分になっただろう。

②ブルックスの死

何十年もの間、刑務所にいたが、ついに仮釈放の時が訪れ、シャバに出ることとなった老囚人ブルックス。刑務所の生活に慣れてしまっていたブルックスにとって、シャバの生活はストレスが多く絶望し、自殺してしまうシーン。映画では細かく描写されているが、原作では一連の描写は1ページもない。

他にも映画と原作で多く相違点があるが、どちらが良い悪いということではない。どちらも名作なのである。
受験に失敗した学生、今の仕事にやりがいを感じることができない社会人など、生きていく上で何かしらの壁にぶつかっている人にお勧めできる作品であることに間違いない。

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