藤岡康太騎手へ最後のご挨拶

今日は奥さんが一日不在だったので、息子と二人で東京競馬場へ。

息子を広い敷地で遊ばせる、競馬仲間と旧交を温める、
久しぶりの現地観戦でちょいと馬券を楽しむ、と、
いろいろある中の一番の目的は、藤岡康太騎手への最後のご挨拶。

先日、不慮の落馬事故で亡くなった彼に、
どうしても一言伝えたくて、記帳台で記帳してきました。

競馬に落馬事故はつきものとはいえ、あまりにショックで、
ニュースや記事を見るたびに心が痛かったここ最近。

自分でもここまでショックを受けることを
なかなか言語化できていませんでしたが、
ようやくまとまってきたのでnoteに残しておきます。


自分と近い家族構成

藤岡康太騎手には奥さんと、10ヶ月になる息子さんがいらっしゃるそうです。

私も同じく奥さんと間もなく2歳になる息子がいて、
そんな中で到底受け入れられないであろう事故で
旦那さんと父親を失ったことを想像すると、
言葉にはもう表せませんでした。

競馬サークルからの反応

ショッキングなニュースに対して、
周囲の騎手や調教師、関係者の方の反応は一様で、
とにかく惜しく悲しい、ということでした。

中山グランドジャンプを勝った黒岩騎手のジョッキーカメラでの叫び。

藤岡康太騎手が乗っていた馬で勝った後の高杉吏麒騎手の涙。

藤岡康太騎手が調教をつけていたジャスティンミラノがクビ差で皐月賞を制し、
ウイニングランで天を指した戸崎騎手と友道調教師の涙。

武豊騎手の合同葬での涙の弔事。

海外からも、リスポリ騎手がXで言葉を述べたり、

短期免許で来日していたムルザバエフ騎手が、
ドイツやフランスで一緒に乗ると言っていたそうです。

他にも数え切れないほどの反応があったでしょう。

その一つ一つが藤岡康太騎手の人柄を映しているんだなと、
読むたびに涙が込み上げてきました。

ご家族の言葉

藤岡康太騎手は競馬一家に産まれており、父は調教師、兄も同じく騎手です。

誰よりも悲しく辛いはずの兄、佑介騎手がいち早く前を向いて、
弟が愛した競馬をこれからも愛してくださいと
発信したメッセージ。

父である健一調教師の、親心溢れるあいさつ。

大切な家族を失った悲しみを抱えながら、
発信されたこのメッセージは、競馬界に生きてきたからこそ。
これまた涙、涙でした。

自分の趣味で起こった悲劇

僕にとって競馬は趣味であり、
仕事やプライベートのストレスを発散できる
楽しいコンテンツです。

そんな競馬で起こった悲劇。
自分は楽しませてもらっているのに、
それを演出してくれる騎手が亡くなるのは、
にわかには受け止めきれませんでした。

もちろん、事故で馬が亡くなることもありますし、
他にも事故で亡くなった騎手はいます。

それを差し置くつもりは毛頭ありませんが、
今回に限ってと思われてしまうかもしれず、
そうであればひとえに自分の未熟さと思います。

それでも、今の自分にはショックが大きく、
どうしても言葉として残しておきたかったのです。

これから、社会人として

藤岡康太騎手は、大好きな競馬に命懸けで取り組み、
ファンの方を大いに楽しませてくれました。

その競馬で楽しませてもらった一人の社会人として、
自分が携わる仕事には誠実であり、そして、
より多くの人の役に立てるようにしようと改めて思いました。

一人の社会人として、
どこかで他の方の心を奮わせられるように。

最後に

藤岡康太騎手の逝去は本当に悲しい出来事で、
競馬を楽しんでいいのかと思ってしまうこともありましたが、
ご家族の言葉を受けて、競馬に敬意を表しながら、
これからも一ファンとして楽しませていただこうと思いました。

本当にありがとう、藤岡康太騎手。
安らかに休んでください。
そして、これからの競馬を見守っていてください。

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