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三浦大知「Nothing is All」個人的解釈

曲を文章でどうこうって多分無理なんですよね。なので聴いた人にしか話さん。聴いた人だけが分かるように語ります。私が最初に抱いた感想は「この曲で映画1本撮れるやん」でした。平易な言葉遣いなのに、複雑なんです。そこがドラマチックで映画っぽい。

「ほら重ねた手の中に」とあるのでNothing is Allは個人的には恋愛の曲だと思ってる。シチュエーション的には「まだ進まない 進みたくもない 今を」とあるので付き合っている現在にフォーカスしている感じ。パートナーへの好き感は「裏表のない その瞳には敵わない」位高いけれど、その感情は「声に出したい」のに出せない状況。

んじゃあ片想いなのかというとそうではなく、「2人なら 何処でも」「理解 不要」と結構重めのトーンの言葉選びなので既に成就した関係性なのかなと。

「何にもないこの時間が何よりも愛し」くて「裏表もない ほどに混ざり合う Night and Day」と言える程に高次な関係性。それなのに、相手の瞳を盗み見るだけで好き方面のコミュニケーションは相手と取れない。「まだ進まない 進みたくもない 今を」と時間が過ぎることに怯えている。な、なぜ…。ふたりのちょっと意味深な関係を想起させそこがドラマチックでツボであります。

そしてこれを30行そこらで表現出来るのがすごい(文字数にしたらもっと少ない)。歌詞全体のぱっと見はひねったワードも無く、平易な言葉選びなんだけど、このジリジリした関係性を描ききれるその総合力がすごい。ちなみにこの曲は本人作詞です。作曲はSUNNY BOY大先生と本人。メロディー・アレンジ・ボーカル含めサプライズでありました。いいわぁ。


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