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トーマス・カーレンベルグ

辛いニュースが入ってきた。

元デンマーク代表のMFトーマス・カーレンベルグがコロナウイルスに感染したというニュースが入ってきた。

彼には強い思い入れがある。毎週のように彼のことを追っていたから。

僕は今ではベルギーサッカーが中心になっているが、元々はフランスリーグアンのオセールを応援しており、ブログ「Cafe de Abbe-Deschamps」を運営してきた。2部に落ちてから、軸足がベルギーの方が大きくなってしまったが、今もタイミングが合えば試合は見るようにしているし、毎週のように結果とハイライトはチェックしている。

オセールのファンである僕にとっては、カーレンベルグは思い入れの強い選手だ。オセールを長年監督を務めていたギィ・ルーが勇退してから、ちょっと気持ちが落ちていた頃に、ちょうどオセールに入ってきた選手で、10番をを背負っていた。

今では2部に長く居座ってしまっているオセールだが、あの頃は毎年5位前後に食い込んでいく実力はあり、今ではリーグアンの盟主といってもいいPSGよりは良い成績を収めていた。リヨンには全然勝てなかったけど。

とにかく10番が似合うトップ下だった。ドライブ回転をかけるのが非常にうまくて、相手の立ち位置を見てループシュートを放ったり、ピンポイントでパスを入れたりと、本当にプレーが柔らかい選手だった。アフリカ系の選手が多く、フィジカル的に厳しく、ゴツゴツした印象が強いリーグアンにおいて、「柔らかさ」を武器とする選手だった。

当時のキャプテンで技巧派のヤン・ラシュエ、中盤のベノワ・シェルーに、後からオセールに移籍してきた、元ポーランド代表FWイレネウシュ・イェレンとの相性は最高だった。

生真面目な性格でやや華奢な体の割に球際で果敢に戦い、身体を張っては怪我をすることが多かったが、2000年代のリーグアンを代表する技巧派の一人だと思う。ビッグクラブへステップアップするほどの実力はあっただろう。


自分の好きだった選手がコロナウイルスに感染してしまうとは、正直辛いが、また元気な姿を見せてほしい。またスタッド・アベ・デシャンに顔を出してくれることを祈って…。

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