福岡で金を貸してほしいと言われた話

以前福岡まで出張へ行ったときの話。
イベントが終わり同僚たちと打ち上げをし、店を出て女性陣がトイレに行ってる間俺は一人でベンチに座り待っていた。

すると一人の爺さんが話しかけてきて、
「あなた福岡の人かい?東京?そうかい東京か。私は大分から来ていてね」と住民基本台帳カードを見せてきた。生まれて初めて見たよそのカード。あと東京って言ったけど本当は千葉です。
爺さんは話を続け、「いやぁ初めて会った人に、しかも東京から来てる人に、いやぁこんなこと言うのも…どうかなぁと思うんだけど…どうかなぁこんなこと言うの……1000円貸してくれるか…それかまあご飯でも…」と言ってきた。

俺はまったくの他人に金が欲しいと言う人に会ったのはこの爺さんで3人目。

最初に勤めた会社の先輩と都内の公園へロケハンに行ったとき、見知らぬおじさんが絶対に返すから3000円貸してほしい言ってきて、先輩は「俺も金に困ってた時があったし、返ってこないと思うけど返ってきたら嬉しいじゃん」と貸していた。もちろん返ってこなかった。

2人目は会社ビルの近くで知らないおばさんが「そこの自販機でジュースを3本でいいから買ってくんない?」と言ってきた。人にものを頼む態度じゃないし、しかもなにホントは5本が相場だけどみたいな言い方してんのよ。誰よあんた

この2回の経験からか、俺は大分の爺さんが話しかけてきて「初めての人にこんなこと言うのも…」と言ったところからこいつは絶対に金を貸してほしいと言ってくる!!!みたいな自信があった。しかも金を貸すかご飯を奢るかの2択で、契約するかしないかじゃなくどちらの方法で契約するかみたいな交渉のテクニックまで使ってんじゃん。ちょうど話のそのあたりで女性陣が戻ってきたのでニコニにしながらその場を離れました。

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