見出し画像

因縁解脱先祖の宿敵

 母方の先祖の宿敵・アマジャナ。先祖Aは城主だった。男子に恵まれず優秀だと紹介されたアマジャナを婿養子にして後継者として期待していた。しかし村長Bに唆されAを殺害した。どうせ全て自分のものになったのに。権力欲に支配されてあろう事か他の地域も乗っ取り一番の豪族になれると思い込んだ。
 結局時代の覇者Cによって地域一帯は平定されてアマジャナは滅ぼされた。嫁いできたCの娘に裏切られたのだ。
 アマジャナは城主の器では無かったのだ。住民を懐柔するため政治資金を賄賂に使い切ったり、豊作・厄除けに必須の祭事はAしか分からないのに殺害してしまったのだ。神官達もAの後を追ったから誰もアマジャナに教えられなかったのだ。現在まで立地が良いにも関わらず復興できないまま。これが真実。しかし近年アマジャナを美化する動きが活発になった。

 母方の家系に暗雲が立ち込めたのもこの頃から。突然死や一家離散する親族が増えた。
 従兄弟の子供がAの最後の子孫だ。私や兄弟も未婚で因縁深い命式。不族の業、参籠の業、不子の業、倒柱の業、倒異の業をそれぞれ持つ。自分の代で終わるのは覚悟している。しかし飼い猫まで巻き込まれてしまった。今まで誰もやらなかったけれどお祓いの正式な儀がやっと実験できる。
 11歳の飼い猫のおかげで生きてこられた。アルコール依存の親に全財産使われても、長子だからと言って金銭や介護の強力もしない兄弟に裏切られても、飼い猫だけは側に居てくれた。
 その飼い猫が命を奪われようとしている。本当に心の拠り所だった。猫のためにできる事を後悔無いように。
 猫は関係無いと思う人もいるだろうが私はそうは思わない。母方の親戚達が誰もお祓いしなかったのは不幸な出来事があると人に責任を押し付け、自分だけ逃げる事に一生懸命で自滅の道を選んだから。自分の家系の因縁だから逃げられないけれど関係無い猫達にまで被害があるとなれば話は別。
 時代の変わり目・風の時代だからこそ。次世代に持ち越す必要ない因縁も断ち切れる。
 自分勝手な解釈でアマジャナを美化して観光に利用しようとする自治体に呆れる一方ですが、霊的な影響を軽視しないでほしい。伝わらないのは承知だけど。

thank you!!