千莉さんと出会って、ものづくり系動画とVTuberは相性がいいかもしれないと感じた話と、もし私がVTuberになるとしたら妄想

最近「バーチャルエコノミスト千莉」というVTuberさんをフォローしています。

バーチャルエコノミスト 千莉 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCrfI1f0FF-VpIBzposSB5Pg/

バーチャルエコノミスト 千莉 noteページ
https://note.mu/v_economist


※お名前が長いので、本稿では「千莉さん」と呼ばせてもらいます。


「行動経済学」は経済学に心理学を組み合わせた学問で、それまで経済学というと、「いやいやそんな何もかも理論的に合理的に片付いたら苦労ないよ」という側面があったのを、もっと実際の人間心理や感情に由来する理不尽な行動といった要素を勘定に入れて、「あ、そうそう人間ってそういうことやりがちだよね」と説明してくれる、より現実に即した学問だと私は理解しています(私は行動経済学の専門家でもなんでもないし行動経済学を学んでいるわけでもないので、正確なところは各自調べてください)。

5分でわかる!ノーベル賞受賞の「行動経済学」とは人を幸せにする学問だ
https://diamond.jp/articles/-/145598

ウィキペディアの「行動経済学」の記事
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%8C%E5%8B%95%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6

千莉さんの動画「中学生でも分かる行動経済学」
https://www.youtube.com/watch?v=ar8-4SvDdfQ&t=2s

いろいろあって日本語で行動経済学を分かりやすく説明しているサイトを探していて千莉さんのチャンネルにたどり着き、「シェアリングエコノミーとは?」など、短い動画でテンポよく説明してくれるので視聴していました。

動画内で千莉さんのアバターがMCのように説明してくれるのを見て、へえ、こんなVTuberもいるのか、と興味深く感じました。それまで私のなかでVTuberといえばキャラクター、いわばアイドルの一挙手一投足をファンが楽しむ、そういう動画だという思い込みがあり、逆にいうとキャラに思い入れがなければ楽しめない動画群、と思っていたところに、ナビゲーター型というか、何かを説明する時にキャラを使ってとっつきやすくする形式のVTuber動画に出会って世界が広がった訳です。ちょっと違うかもしれませんが、NHKの教育番組や民放の教養バラエティ番組等で人形キャラが視聴者の疑問を代弁したりツッコミ役を担ったりする、あの感じなのかなとも思っていました。VTuberっていろんな役ができるんだなと。

そして、千莉さんご自身がVTuberに深い思い入れがあり、VTuberやVTuber業界に関する考察動画が数多く上がっていて、それらを視聴したり、千莉さんのファンコミュニティVirtual Economic ThinkTank(VET)に参加したりするうちに、ものづくり系動画とVTuberナビゲーターの組み合わせももしかしたら相性が良いかもしれない、と思うようになりました。

顔出しなしのものづくり系動画でよく見る形式に「作っている手元+字幕(+ナレーション)」があります。「何々を作ってみた」とか「簡単に作れる何々」、あるいは料理動画などで視聴したことがある方もいるかと思いますが、大体こんな流れのものが多い印象です。

1.タイトルや字幕で何を作るか説明(オープニングトークがある場合も)
2.写真か動画+字幕で材料や工具の説明
3.作っている手元の動画+字幕で工程やコツ、注意点など説明
4.できあがり作品の写真+字幕でコメントなど

多くの場合制作に関するさまざまな情報を字幕で説明しています。動画によってはナレーションがつくケースもありますが、とにかく字幕はデフォルトのイメージです(私自身、過去に作品の製作工程を紹介したことがありますが、その時はニコニコ動画にあげたので定点カメラの動画を数倍速で流しながら、字幕代わりに投稿者コメントで動画上に説明を載せました)。

もちろん字幕で説明してくれるのはありがたいのですが、もの作り系動画の場合ひとつ落とし穴があって、製作過程を見ながら字幕を読まなければならないため、見るべきポイントを見逃してしまう危険性がある点です。例えるなら海外映画を見る時に字幕を追うことに一所懸命になって役者さんの演技を見逃してしまうような状況といえるでしょうか。あ、もちろん海外映画には字幕派と吹き替え派の両方がいることは承知していますが、こと「ものづくり」動画の場合、情報を効率よく入れるためにも、画面で見るべきは一箇所に絞れるならそれに越したことはないでしょう。

先に書いたように、動画によっては字幕+ナレーションがついているものもあります。この場合いわば「天の声」が動画を説明してくれるので、字幕だけよりも入りやすい利点があると感じています。が、ナビゲータータイプのVTuberを知って、せっかく声が入るのなら、そこにキャラがいればさらに入りやすいかもしれない、と思うようになりました。キャラなら親しみやすさも出るし、ここは重要!というところを表情で示したり、あるいは作り手+VTuber、と役割分担することで視聴者に代わって疑問やツッコミを入れたりもできます。以前千莉さんのVETで「ものづくり系VTuberはまだブルーオーシャンかも」とちらっと書きましたが、こうやって考えてみると、ものづくり系といっても「ものを作る」VTuberではなく、「ものづくりの現場にいる」VTuberの方が動画にしやすそうです。

そんなことをつらつら考えるうちに、自分でも一度VTuberを起用したものづくり動画を上げてみたい気持ちが沸いてきています。絵も描けないしアバター作成や動画作りの知識もないので湯うばっかりの風呂屋の釜ですが、ものづくり+VTuberって相性いいんじゃないかな、と思ったので今回書いてみました。私がやるとしたらガラス細工や彫金、手織りあたりでしょうか。楽譜は音源を流しながらナレーションが入るとうるさくなるので、そこはちょっと別のやり方を考えた方が良いかもしれません。楽譜添削動画でナレーションというか添削主が喋っているものは見たことがあるので、楽譜+VTuberパートと音源を流すパートを分けた構成ならできそうです。

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