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第1379話のこと。

 劇場1379話の件、一時、界隈で様々な発言が見られたので簡単にまとめてみます。

 まず、そもそもデレマスは前進と変化を一義としていることが了解されていないという気配もあるように感じられました。前提として、今がどれほど幸福でも踏み出す先に新しいさらなる幸福があるから進め、というのがデレマスだと思っています。
 ですので、アイドルは「変化することを選択したひと」であり、それによって新たな幸福を手にしたひとでもある。ということは、後輩である新人は、先輩から見れば「(本人が現在をどう見なしていようと)これからよい方へ変わっていくひと」となります。アイドルを続けていく限り、本人の思惑を越えて幸福を得ていくことを、先輩は自分の経験として知っている。

 今回の劇場、白雪千夜に対する岡崎泰葉の認識不足や評価の不備と取るのは完全に間違いで、単純に、芸歴10年の「あの」岡崎泰葉先輩からもそのように評価されているということでしかありません。
 つまり、今の白雪千夜の他のアイドル間のコミュニケーションの程度の表現であり、現状はこういう状態ですよ、ということです。
 そもそも劇中の基本の視点/話者は岡崎泰葉なので、白雪千夜Pの方たちが知っているような情報は、岡崎泰葉はなにも知らなくて当然です。なぜならば、劇中では語られていないので。
 ですので、白雪千夜に対するポイントは以下の二点。

・作中での今の立ち位置の定義/確認
・本人の意思を越えて変化が起きることの兆し

さらに付け加えれば、前述のように経験者である岡崎泰葉を通すことで、その変化が「よきこと」であることを表しているわけです。

 そして、一方の岡崎泰葉側のポイントは滅茶苦茶に盛りだくさん。

・ステージの仕上がりや新人の様子を問われる→主演として信頼されている「ベテラン」岡崎泰葉
・過去の頑なだった自分の姿を客観視出来ていて、周囲への信頼と感謝がある→「成長した」岡崎泰葉
・Pを素直な感情を吐露できる相手としている→「等身大の」岡崎泰葉

 他にも服装や故郷など400日の雌伏を濃縮して還元しないでぶちこんだ岡崎泰葉全部入り。濃すぎる、という評価もさもありなんという印象です。
 その上、運営は岡崎、白雪両者の魅力が近いものであるとみなしていて、ふたりの支持層に対してのプレゼンにもなっています。(実際、今回で大分白雪さんに興味が沸きました。)
 他のアイドルを話のダシにすることに対する悪印象は否定しませんが、運営はそのマイナスよりもトータルのプラスを取ったということなのだと思います。
 また、付け加えるなら、劇中の2~4コマ目で描かれていることが、岡崎泰葉だけでなく、Pともまったく関係がないということは極めて重要で、これはデレステ以降の運営のアティテュードと言っていいでしょう。アイドルが変わるのは、アイドルを変えるのは、アイドル自身と、アイドルの仲間たち。
 愛ゆえのバランスの悪さは否定しませんが、トータルでは相変わらずの超絶技巧。とんでもなくレベルの高い一本だと思っています。好き。

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