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神戸⇄長浜往還記26

2024.5.22(水・晴れ)
真舟とわ「春一番」リリース。祝。辻くんが書いてきたベースラインに手を加えて演奏した。老人の鼻歌みたいに。
大魔法みたいな音楽。言葉も曲もすごい。聴くべし。

午後、ウワガワ氏と、向田さん映画用の音楽の編集作業。マサラ合流し、すこし手伝ってもらう。それから、尖clubのカイトくん、付人? のゲンキくんと引き合わせてもらう。いかつい人たち。カイトくんは以前ジョーさんの店で会ったことがある。「一味同心」へ。みんなよく食べる。おれは炒飯でちみちみビールを飲る。そういや聴かせてもらったDaisy Jaineの音楽、最高。
カイトくんは、「この世界は核戦争で滅びる」と五歳にわかるように歌詞を書いて歌ってるらしい。おれにもかわいい曲がある。「ふたごの赤ちゃん恐竜が / あくびをしているよ / なかよし」と、まあざっとこんなもんである。なにが?

2024.5.23(木・晴れ)
真舟とわ練習in十三。終わりに西川くんに飲みに誘われて(なんとなくこちらから誘おうとも思っていたが)、元町「赤松商店」へ。有名な立ち飲み。前から行ってみたかった。すじ、チーズちくわなんかをアテにビールを飲んでいると、テソンさんが店に入ってくる。挨拶し、相席、音楽や神社をすすめてもらったりする。いつもちょっとこわい。

で、そこを出て、以前ケイゾウさんに教えてもらった「酒之灘屋」へ。ポテサラ、ぎんなんなどをつまみに日本酒を飲んでいると、カウンターで飲んでいた女の人、ま、いうてしまえばおばちゃん、に話しかけられる。おばちゃん、てどう? コンプライアンス的に。まだ大丈夫? あんまりよくないよな。女の人(六十くらい)。こう書くべきか。まあどうでもいい。日記だから。これは。俺の。そういう態度がよくない。この世界を悪くしてきた原因は、そういった利己主義にあるわけ。わかった? へえへ。えろう、すんまへんなあ。

それでそのおばちゃんは今日大神神社というところに水を汲みに行ってきた、というのだが、その大神神社(これで「おおみわ」と読む)というところはまさしくさっきテソンさんにおすすめしてもらった神社なのだ! そんなことある? ないんである。それでつい図に乗ってさらに飲み、おばちゃんと「精神的な先生であるメンターの人との電話」まで聞かせてもらい、「もっこす」でラーメンまで食って帰宅。にんにくを入れて。酔って帰宅。笑って泣いて踊って。妻に嫌がられる。迷惑な人間である。

「で、これが第六チャクラで見た世界です」
「このポテサラ、日本刀に似てる!」
「ホームランやろ。こんなん」


教えてもらった音楽。ルーツブルース(変な言葉)に、『レイン・ドッグ』のころのトム・ウェイツあたりの気配も感じられてよい。

2024.5.24(金・晴れ)
神戸から長浜へ。窓の外に映る景色。夕焼け。夢みたいににじむ草と川、山、田んぼ、小屋、空き地、公園、テニスコート。黒霧島飲みながら。
着いてホテルでペヤング、煮卵、メンマ、あてにビール飲み、ちゃっととても深く長くおれは眠る。

すべて酒とレコードと本に使わせていただきます。