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2017.8.6 クラムボン モメントツアー2017 @松山サロンキティ

2015年の15周年ツアー高松DIME公演以来になる、クラムボンのライブ。
愛媛での公演は、2013年のドコガイイデスカツアーの内子座以来。
MCでは、2001年にはじめて松山(今回とおなじサロンキティ)にきて、その次が2009年で、そして今回…という話になり、

ミト「なんか我々、松山には8年周期でやってくるという…そういう彗星ってあったよね?」

そのほか、ミトさんが松山での滞在を楽しんでいるのがよくわかる話も。

ミト「松山に来たらだいたい行くルートが決まっていて、最後は道後に行って温泉に入るんですけど、今回はうどんを食べてきまして」
郁子「ラーメンじゃないの?」
ミト「たまたまbambooさんも松山に来てたんで、一緒に。ラーメンはいつもあの…この話すると長くなるからいいです(笑)」

大助「なんと『モメントe.p.2』の曲がカラオケに入っています」
ミト「そうなんですよ。しかも我々の演奏で。それできのう夜中に松山についたんですけど、そこのアーケード(大街道?)のとこで夜食を買うついでに、ひとりでカラオケに行って」
郁子「えーっ!なんで言ってくれなかったのー?」
ミト「だって、恥ずかしいじゃん(笑)。演奏を聴いていたんですよ。1時間歌わずにずっと。だから、隣の部屋の人は『なんでここの人ぜんぜん歌わないんだろう…』って不審に思ったかもしれない」

無事公演がおわった今夜は、みなさん松山のおいしいものに舌鼓を打っているのでしょうか。お疲れ様でした。

いちばん下に今回のセットリストをのせています。
本編の前半は『モメント e.p.』『モメント e.p.2』を中心に、後半で代表曲、アンコールでふたたび『モメント e.p.2』から、という構成でした。
2曲目のあとで、昨年と今年のモメントツアーの意義について説明がはいりましたが、

ミト「去年この話をしていたら、MCが30分くらいになってしまいまして。なので今回は…みなさんあとでググってください(笑)。その分今回は曲数を増やすという」

メジャーレーベル・レコード会社をはなれ、全国をまわって直接CDを売る。
CDを委託販売してくれる店舗(CDショップではなく、カフェ、工務店、畳屋…etc.)を全国に増やす。
そうして得たお金で新作をつくり、また全国をまわる。

クラムボンがはじめたあたらしいスタイルは、いまとてもいいかたちでうごいているそうです。
音楽のつくりかた・ききかた、ミュージシャンとしてのありかたが多様化したいまでは、広告費をドカンとかけて短期間で売ってハイ次…という従来の大手のやりかただけでは、おさまりきらないようになっています。
このあたらしい流通のスタイルが、ほかのミュージシャンにとっても、ひとつの参考になるはずだと思います。

さて今回、ぼくは事前に『モメント』2作を買っておらず、新曲をまったく知らない状態でライブにのぞみました。
これが、じぶんにとってはプラスに作用しました。
曲を知らないので、はじめてきく曲がどういう歌詞なのか、どこでどんな演奏をするのか、知っている曲以上に集中して、聴きのがすまい見のがすまいとステージを凝視していたのです。
くわえて、あとでCDを聴くときに「そうだ、この曲はあのときにはじめて聴いたんだ」と、つよい印象をもってあじわうことができるでしょう。
こういう新鮮なライブのたのしみかたも、いいものです。

そして新曲以外のところでも、それぞれのたのしみかたが。
「Re-ある鼓動」や「シカゴ」でのハンドクラップ。
「ララバイサラバイ」から「KANADE Dance」へのノイズの轟音。
「波よせて」では「♪ウェイバー ウェイバー…」の大合唱。
観客みんなで歌いおわった直後、ミトさんの「どうしたその笑顔は松山!」という一言が、とてもうれしかったですね。
とびちる汗がハッキリと見える距離のステージを、たっぷり堪能できました。

そして、台風5号が四国に接近しているなかで、本編最後の曲は。

ミト「我々にも台風の曲がありますので」
郁子「台風に台風をぶつけちゃおうか」

ここでも「♪あと少しで」と「♪ラーラーララー…」の大合唱。

アンコールでは、郁子さんブースの前にかけてある、のれんの話に。
(記事トップの写真です)
いつもクラムボンの公演ごとに、おなじ方が作成しているそうです。
愛媛の名物ポンジュースにひっかけて、このロゴ。お見事です。

郁子「すごいでしょ、これ!」
ミト「愛媛だからミカンを入れて…あとでライブ終わったら撮影してかまわないんで。どんどん撮ってくださ…あっ、みんなどんどんしゃがんでいく…スゲえ!」

客席後方のひとたちが見えないだろうと、前方のお客さんたちがつぎつぎとちいさくかがんでいき、その輪がみるみるうちにひろがっていったのでした。

終演後、CD購入者を対象に、メンバーのサイン会が。
大輔さんには、以前に高野寛さんとのコンビでの若草幼稚園ライブに参加し、最前列の超至近距離でプレイを見せてもらったことを。
郁子さんには、MCでも話題になった高松DIMEのライブ(その時買ったTシャツを着てきました)や、内子座でのライブのことを。
そしてミトさんには(順番はいちばん最初でした)、

ぼく「じつはサロキでアニソンイベントのスタッフをやってるんです。あのポスターのニジゲンフリークスっていう…」
ミト「あっ、そうそう!さっきリーダーさん(サロキのスタッフさんで、ニジフリの主催者です)からお聞きしたんですよ。そうなんですか!」
ぼく「はい、一緒にやらせてもらっています」
ミト「B to Bで呼んでください(笑)」
ぼく「よろしくお願いします!」

もう、ここで死んでも悔いはないという感動が…いや、これを現実のものにするまでは絶対に死ねませんね。
すばらしいライブでした。あしたは車中で『モメント』2枚をヘビロテしながら帰ります。
それまでに台風がすぎさってくれていれば…。


【セットリスト】
1. Slight Slight
2. Re-ある鼓動
3. 蒼海
4. flee
5. nein nein
6. ララバイサラバイ
7. KANADE Dance
8. yet
9. シカゴ
10. 波よせて
11. Folklore

(Encore)
1. レーゾンデートル
2. タイムライン

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