折り合いの悪かった上司と大喧嘩した結果

 昨年度の途中で部署異動を経験した。異動先は古株のお局達が幅を利かせており新しい人をイビリ倒して直ぐに辞めている所だった。
そこにアクの強い私と新人の上司が抜擢されたと言えば聞こえが良かった。緊急性があるとは言え余りよく考えていない人事の為か職場の方針が悉く対立した。
今思えば手探りでやっていたんだろうけど、そんな事は微塵も言葉からは感じ取れなかった。お局のご機嫌を取りつつ新しい仕事の基盤を築くのはとても難しく澱のように不満が溜まっていった。結局お局達はいろいろな経緯を経て居なくなってしまった。
そして新年度になりそこは枷が取れたのか少し暴走気味になり、ギクシャクもしてきた。
決定的なタイミングで暴論が飛び出した。
ふざけんなコラと怒号が飛び交い手は出ないが、あれ食って罵り合った。
ところが文句を言い合う内に、話せば何とかなるんじゃないのという空気が芽生えてきた。
腹を割って話したせいか僅か1時間後には綺麗さっぱりわだかまりが消え去っていた。
不思議な事にそれ以来雰囲気の良い職場になった。
雨降って地固まるという言葉がピッタリの事例だった。
仕事場に行こうという気持ちが出るのはとても良い事だ。

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