校長スケッチ コロナ

MIKAWA通信2020年5月新緑号№57掲載

新型コロナウィルスの感染拡大により、大きな困難の中にある皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 緊急事態宣言が発表され、全国にも拡大し、我が校も休校、寮生たちに自宅待機して頂く事になりましたが、この通信が読まれる頃には、元気にまた学校・寮生活が再開していることを強く希望します。休校中は、普段より増して予習・復習に励み、一年生は買ったばかりの包丁を全て研ぎ終わり、二年生は基礎項目を徹底的に反復練習し、何よりも実家の家事全般に関して生徒たちが主体性を持って手伝っていることを、今この文を書きながら想像しています。これが私の妄想ではありませんように!
 「くれぐれも不要不急の外出は控えるように」と告げて生徒たちを送り出しました。皆さんはとても外出には気を付けていらっしゃることでしょうし、また困っている方もいらっしゃるでしょう。私も当初「そんな不便な!」と思いましたが、よくよく考えてみますと、個人的には極めてインドア派なので、結局以前と変化の無い日々を過ごしています。世間に便乗して、大変な波に乗ったかのように思いましたが、本当に大変な方々に失礼なレベルの思い込み!近所のドラックストアに行こうか行くまいか迷うのですが、普段からしてポイント3倍デイにしか行かないので、結果同じ頻度でしか行かないのです。
 そんな中、我が校にもとても困った緊急事態が起こりました。「トイレットペーパーが不足する」というデマが流れ、世間ではトイレットペーパーの買い占めが始まり、店頭にトイレットペーパーが無くなった頃、たまたま偶然驚きですが、我が校のトイレットペーパーの在庫が残り僅かになっていたのです。たまたま担当者が不在で、既にいつもの業者に発注しているのか!?近日中には届くのか否か!?の確認が直ぐに取れず、もし発注されていなければ今からの発注では納品は2週間後!しかも今やその業者は発注制限もしている、掃除担当者からは「トイレにトイレットペーパーが補充できませんでした」という報告が入ってくる。もはやホルダーに取り付けてある分のみが我々が持つ全トイレットペーパー。さあどうする!皆で焦りました。無駄にカラカラ沢山使うのを控えた人もいたことでしょう。結末は、有能で勤勉な担当者が、混乱が起きる前にちゃんと発注していたので、翌日には届きました。インターネットのデマに、少しズレたところで踊らされました。
 学校開校以来「始めての事」がいくつか続いています。長期休校になったり、入学式を中止したり、毎朝学校の御聖堂であったミサがなくなったり。なくなってより一層その価値を強く感じています。皆様の大切な生活が早く取り戻せますように、祈りを強化していく毎日です。

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