再エネの調整役 揚水発電か蓄電池か

January Sunday 16. 2022
Verbalization Practice 361th day

Reference:揚水発電所がフル稼働 再生エネ電力の需給調整 日経

揚水発電とは、電気が余っているときに上方へ水をくみ上げエネルギーをためておき、電力が不足した時に水力発電と同じ方法で発電する仕組みのことだ。発電量にばらつきのある再生可能エネルギーが普及するにつれ、余剰電力を不足時に回すことのできる揚水発電の必要性が高まっているという。だが、現在ある揚水発電の起動回数が限界を高止まりしており、揚水発電所の拡充が期待されている。しかし電力大手は揚水発電への投資が出来ずにいると言う。

理由の一つは電力自由化による競争が始まったことだ。揚水発電は山の上下に貯水池を作ったり、山間部での工事が必要だったりと工費が嵩む。新たに投資する余裕がある企業は少ないのが現状だ。

また、科学技術振興機構の低炭素社会戦略センターの試算では、揚水発電のコストは蓄電池を上回る。さらに蓄電池は技術開発と量産化で、製造費が低下している。政府も2030年までに家庭用蓄電池の価格を現在の半分にする目標を掲げており、蓄電池にかかる期待は高まっている。

再生エネルギーの普及に必要なのはやはり、安定供給体制の確保だ。蓄電池も揚水発電も双方のメリット、デメリットがあると思う。緊急時の供給体制を想定して、それぞれの特徴を生かした役割分担が出来れば「持続可能」な社会につながると思う。

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