【アンガーマネジメント】アサティーブコミュニケーション

コミュニケーションのコツは、
・怒りに任せて余計なことは言わないこと
・普段使う言葉、表現を見直すこと です。

また、「私は」を主語にして、なるべく相手を責めるような姿勢はやめることも大切です。

さらにもう一つ踏みこんで、今後目指すべきコミュニケーションの形である

アサティーブコミュニケーション

について伝えていきます。

アサティーブコミュニケーションとは、

相手の立場や気持ちを尊重しながら、穏当な調子で自分の言いたいことを正確に伝えるコミュニケーション

です。

例えば、仕事の依頼を断れない人はイライラしながらもはっきりと自分の言いたいことを言ってしまうと相手を不快にさせてしまうと思ってしまいます。もっと言うと相手を攻撃してしまう、ケンカになるかもと思っていることも。

相手の立場を思いやること、自分の意見をはっきり伝えることの両立は出来ないと思いがちですが実際はなんら問題なく両立できます。

「嫌だ」と思ったら、それを怒りながら言うのでなく、「嫌だ」と思った理由を相手に分かってもらえるよう丁寧に説明すればいいのです。


実際のアサティーブコミュニケーションの事例

同僚
「悪いけど、この書類のチェックやってくれない?」

自分
「申し訳ないけど、今はA社の見積もりを3時までに作らなきゃいけないから引き受けられないよ。」

同僚
「そんなこと言わずに頼むよ、なっ」

自分
「君が忙しくて大変なのはわかるよ。でも僕は今、この仕事を仕上げなきゃいけないんだ。今の仕事が終わったあとでいいなら、できる範囲で協力は出来ると思うよ。」

同僚
「そうか、分かった。またあとで話にくるよ」

こんな感じで伝えれば良いのです。


アサティーブコミュニケーションを実践するのにいくつかのルールがあります。

1.
あなたは言いたい事を言う権利があります。
2.
あなたが言いたい事を言ったからといって、それは必ずしも相手を傷つけることにはなりません。但し、自分が言いたい事が言える権利があるからといって何でもかんでも言って良いというわけではありません。
3.
その一方で、相手にも言いたい事を言う権利があります。あなたは自分の意見を一方的に押しつけることは出来ません。
4.
逆に相手の意見に一方的に従わなければいけないということもありません。

お互いに認める「交渉」と「妥協」があります。このバランスが大切です。

アサティーブコミュニケーションにとって大事な発想は、

「自分の思いを主張すること。と同時に、相手の思いを聞くこと。その二つを考えながら、攻撃的になることなく、素直で率直に自分の思いを伝える」

ことです。

怒りに振り回されがちな人は、これらの発想が欠けていることが多いです。

怒りの発生=お互いの考え方や価値観の違いを受け入れられないことが原因です。だから大雑把な言い方だと

お互いの考え方や価値観の違いを受け入れられるのであれば、怒りは生まれにくいのです。

アサティーブコミュニケーションの理屈も同じです。

アサティーブコミュニケーションをとるためには、人の権利、義務、欲求の違いを理解することです。
その上で相手の権利、義務、欲求を尊重すれば、うまくコミュニケーションが取れるようになるでしょう。

ここまで様々な修正手法を伝えましたが、ここで得た手法を実践して修正出来るようになっていきます。
全て一気にやるのでなく一つ一つやれることから実践しましょう。

私もまだまだ修行の身。このマガジンに記したことを実践、振り返りしながらアンガーマネジメントができるよう日々努力してます。

皆様もしっかり実践していきましょう!


※アンガーマネジメントの考察は今回が最後です。

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