人工知能は社労士試験の問題が解けるのか!?
近年、難問化が著しい社会保険労務士試験ですが、試験で出題される問題を、今話題の人工知能「ChatGPT」が解けるか試してみようと思います。
「難問化が著しい」といいましたが、どのぐらい難問化が著しいのかは下のリンク記事をご覧ください。
ChatGPTとは?
記事を書く前に、人工知能「ChatGPT」をご存じない方に向けて、簡単に説明します。
上記の説明ですが、実はChatGPTに答えさせたものです。
さらに、私自身「テキストコーパス」について詳しく知らなかったので、それについてもChatGPTに尋ねてみました。
お読みの方はわかりますか?
人工知能に詳しくない方ですと、なかなか理解し難いと思いますが、要するに、新聞や雑誌、辞書などの言語から集めた大規模なテキストデータのことを「テキストコーパス」というのです。
本記事では、大規模なテキストデータを収集し、人間のような応答ができるChatGPTが果たして社労士試験で出題された問題を答えられるかを試していきます。
【補足】
ChatGPTは英語で尋ねた方が正確な答えを導き出せるようです。そこで今回は、出題と解答を英語によりおこなっています。
第1問 雇用保険法(令和2年社労士試験で出題)
受験生や合格者であれば、さほど迷うことなく解答できる問題ですが、ChatGPTの答えはどうでしょうか。
新たに取得した受給資格に基づく基本手当は受けることができますが、ChatGPTは「復活することもあります」と答えています。
これだと正解とはいい難いですが、不正解ともいえないので「△」としておきましょう。
第2問 厚生年金保険法(令和元年試験で出題)
この問題も割と簡単ではありますが、ChatGPTは答えられるでしょうか。
重大な過失については正解ですが、故意については「支給されないことがあります。」と曖昧な答えなので「△」としておきます。
ChatGPTはケース(事例)に関する質問には断定しないのかもしれません。
第3問 国民年金法(令和2年試験で出題)
かなりの難問でしたが「厚生労働大臣には、これらの業務を行う権限はありません。」と答えているので正解でしょう。
このような権限がどこに存在しているのか、という「マストな質問」に関しては、テキストコーパスより収集しているので、曖昧な答えではありませんね。
結論
ChatGTPは、自身が答えているように、大量のテキストコーパスを学習して答えを導き出しています。
そのため、規定などドンピシャの答えには強いですが、事例のようないくつかの要因が重なる問いには、答えが曖昧になります。
結論としては、ChatGPTが社労士試験の問題に答えることは十分にできますが、問題によっては解答が曖昧になるといったところでしょう。
【補足:2023年2月1日】
テレ東BIZのYouTubeチャンネルで「ChatGPT」の話題が取り上げられていましたので、下に動画を貼っておきます。
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