桃鉄新発売、ここらでちょっとガイドラインをきちんと読んでみないかい(今更見てる人いない気がするけど追記)

危機契約と古戦場で頭が沸騰しそうです。おはようこんにちはこんばんわ。

気づけば秋も深まってそろそろ冬真っ盛り、そんな時期に桃鉄の新作が発売されました。

その発売1日前に桃鉄公式からこんなツイート。

ようするに配信とかでのガイドラインです。コナミがこういうの出すのは珍しいですね。
ソロでも楽しめるパーティゲームとあって配信界隈での注目度は高く、0時台には複数の配信がスタートし、例えばにじさんじだと今日だけで3枠やるそうです。目が足りねーよ加減しろバカ。

しかしこのガイドライン、流し読みするだけでは引っかかりそうな落とし穴がチラホラ。せっかくなのでこれを機に、桃鉄だけでなく他のガイドラインもきっちり目を通す癖をつけるためにも読んでみましょう。

また筆者はVtuberを基本的に多く見ているので、視点がそっちに寄りがちです。ご了承のほどお願いします。

1.前文

「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」動画投稿ガイドライン(以下「本ガイドライン」といいます。)は、お客様が、Nintendo Switch専用ソフト「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」(以下「本ゲーム」といいます。)のプレー動画(詳細は以下に定めます。)をインターネット上に投稿(ライブストリーミング配信を含みます。以下同じ。)する際の条件を定めています。
お客様は、本ガイドラインに従うことにより、本ゲームのプレー動画を投稿することができます。
なお、本ガイドラインに従って本ゲームのプレー動画を投稿する場合には、当社への個別の連絡は不要です。

太字が大事なところ。

ガイドラインに従う場合は個別の連絡は不要。つまり逆説的には、ガイドラインに従わない配信、動画投稿を行う際は必ず連絡を行わなければなりません。
何を当たり前のことをと思われるかもしれませんが、これはつまり故意ではないガイドライン違反によってコナミからの動画削除などが行われた場合に言い訳が効かないということです。ようするに読んでない方が悪いんだよってことですね。

追記:太字を読むとわかる通り、このガイドラインは「プレー動画を投稿する際のガイドライン」です。スクショや所謂手描き動画については言及されていません。
あ、「じゃあスクショや手描き切り抜きなら投稿していいんだな!ヨシ!」と考えてはいけませんよ。当然ながら。

2.本ガイドラインの対象者

本ガイドラインは、個人のお客様を対象としています。法人その他の団体のお客様がプレー動画の投稿を希望される際は、お問い合わせフォーム(https://www.konami.com/games/inquiry/jp/)よりメールでご相談ください。

法人は全てガイドライン範囲外。

任天堂ガイドラインを初めとした各社ガイドラインと同じですね。
例えば個人事業主だろうと関係無く、法人所属であれば必ず問い合わせフォームからの相談、及び認可が必須。例えば「ガイドラインに沿って配信を行っています」などの言い訳は一発アウトです。
法人所属タレントによる配信or動画投稿で、許可をもらった旨の発言などが無ければコナミに問い合わせても問題無いでしょう。

とはいえわざわざ配信ガイドラインを出すってことは、コナミ側がそもそも配信を推奨しているってことです。
余程所属企業の信用が低くなければたいていの場合認可は下りるでしょう。収益化までOKかどうかはまた別の話ですが。

また以下の文も全て法人所属であれば適用されません。面倒を避ける為にも大半同じ適用をされるとは思いますが、法人所属タレントが以下の解説内でアウトとされていることをしていたとしてもそれがコナミからの許可の下やってるのかそうでないかは不明です。

3.投稿可能なプレー動画

お客様は、本ガイドラインに基づき、お客様自身を含むプレーヤーがプレーしている本ゲームの動画を投稿できます(お客様自身がプレーされていない動画は本ガイドラインの対象外です。)。また、当該動画を投稿する際には、当該動画に付随するサムネイルにおいて、本ゲームのスクリーンショットを使用することができます(以下ではこれらを総称して「プレー動画」といいます。)。
プレー動画の撮影は、ソフトウェアを最新バージョンにアップデートした上で行ってください。
また、改造や解析の結果など、当社が公表していない要素を含むプレー動画は投稿できません。

太字が大事なところ。普通のプレー動画や配信だけなら問題ありませんが、そうでないものはたくさんあります。

例えばですが、Vtuberには「切り抜き」という文化があります。ようするに配信の見所をリスナーが短い動画にまとめるものですね。
このガイドラインをそのまま解釈するなら、「切り抜きは動画作成者本人がプレーしたゲーム内容ではないため、ガイドライン対象外であり違反」となります。
多分これが一番引っ掛かりやすい部分だと思うので、もし切り抜きをあげている人を見かけたなら「これこれこういう理由だからコナミに一応許可もらった方がいいんじゃないの」とかの注意喚起はして損無いと思います。切り抜き師がBANされて困るのは貴方です。

まあ流石に切り抜き投稿した=即BANに繋がるとは思いませんが、同時に著作権関連は過敏になってしかるべきだと個人的には思ってます。何かあってからでは遅いですからね。

追記:太字部分について。このガイドラインでは「投稿」について書かれており、規制されているのは「プレーヤー以外の第三者による投稿」です。
これをそのまま読むなら、切り抜き動画を第三者が作成→作成した切り抜き動画をプレーヤーに譲渡→プレーヤーが投稿という手順を踏めば切り抜きの投稿が可能です。

4.プレー動画の編集について

投稿するプレー動画は、編集や加工をしたり、お客様の顔や声と組み合わせるなどのいわゆるゲーム実況に用いたりすることができます。
ただし、この場合、以下の条件をお守りください。
・BGMやキャラクターの画像など、本ゲームに含まれる一部の要素のみを抜き出さないこと。
・プレー動画の加工・編集により第三者の権利を侵害しないこと。
・その他、本ゲームの内容を正しく把握することを妨げる過度な編集や加工はしないこと。

1番目は例えばですが、「〇〇BGM集!」みたいなメドレー動画とかありますよね。あれの中に桃鉄のプレー動画から抜き出した音楽が丸上げされてるとかは即アウトです。
2番目はフリー音源でないBGMを混ぜたりとか、演出としてアニメの映像を使うとかですね。
3番目は例が思いつきませんが、ようするに桃鉄配信では桃鉄メインに映して他のわけわからん編集とかやたら多く入れるなよってことです。

逆説的には、「普通に一人でor複数人で桃鉄を楽しんでるだけなら何の問題もない」です。

5.投稿できるサイト

プレー動画は、以下の動画配信サイトにおいて投稿することができます。
Facebook
ニコニコ動画
OPENREC.tv
Twitch
YouTube
※対象サイトは随時更新いたします。

ミルダムはアウト。残当。

またTwitterもアウトっぽいですかね。

6.プレー動画を投稿する際の禁止事項

お客様がプレー動画を投稿する際は、以下の行為を禁止します。なお、以下の禁止行為に該当するか否かを問わず、当社からの要請があった場合は、速やかに投稿を削除ください。
・営利目的での投稿。ただし、投稿した動画配信サイト上のシステムを用いた収益化については、本ガイドラインの解釈に限り、営利目的とはみなしません。
・他の商品・サービスや企業等の宣伝広告に使用すること。
・誹謗中傷、宗教活動、政治活動、反社会的活動の目的での投稿。
・公序良俗に反する内容を含めたり、違法な情報と組み合わせたりすること。
・お客様以外の第三者が作成した動画を無許諾で転載すること。

営利目的であっても4であげたサイト上であればOK。それ以外は全部アウト。
宣伝広告はちょっと解釈の余地がありそうですが、過敏になるなら配信最後にちょっとした宣伝を入れるのもやめておいた方がいいでしょう。Vで例えればボイス販売中とかグッズ販売中とかね。
公序良俗に反する内容云々は、まあようするに常識は持ってろってことですね。大半の人は問題無いでしょう。
無許諾転載も当然アウト。ここは議論の余地ないのでもし見つけたらガンガン通報しましょう。

7.その他

・お客様による本ガイドラインに基づくプレー動画の投稿によりお客様に生じたいかなる損害についても、当社は補償いたしません。
・当社では、本ガイドラインの解釈に関するお問い合わせには回答しておりません。
・本ガイドラインは、「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」のみを対象としており、本ゲームの早期購入特典である、ファミコン版「スーパー桃太郎電鉄」を含む、本ゲーム以外の「桃太郎電鉄」シリーズは対象外です。
この「『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』動画投稿ガイドライン」は、予告なく随時更新します。動画投稿の都度、最新版をご確認ください。
・ハッシュタグ「#桃鉄動画」をつけて投稿いただいた動画につきましては、当社YouTubeチャンネル、公式サイト、公式Twitterアカウントにてご紹介させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

太字が大事なところ。

特に太字1が重要で、項目3や6で筆者が過敏になっているのはこのせいです。何がアウトなのかを正確に把握することが難しいので、各自注意喚起するなり自衛するなりしましょう。

8.まとめ

先にも書いてある通り、ガイドラインをわざわざ用意しているというのはつまり配信を行うことを推奨しているのと同義であり、それはつまりゲーム配信という文化がゲームの販売において効果的であるということに繋がります。
しかしそれに甘えて調子に乗りガイドラインをよく読まないで行われる配信や動画が増えると、それはゲーム制作会社からの悪印象に繋がり、新作ゲームが出てもそれの配信許可が下りずリスナーの楽しみの幅が減る事もあり得ます。

これを読んでいるあなたがただの1リスナーなのか配信者なのかはたまた動画投稿者なのかはわかりません。
ですが、あなたの少しの働きかけで界隈の活性化などの良い影響が起こるかもしれません。
例えそれが推しであろうと、杞憂と笑い飛ばされようと、論理的に「これ大丈夫?」を言える貴方であってほしいと、筆者は思います。

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