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呉竹医学会で症例報告しました!

こんにちは。卒後研修2年目のおおがねたけしです。
9月30日に新横浜にある呉竹鍼灸柔整専門学校にて第34回呉竹医学会が開催されました。
今回、はじめて症例報告をしました。

呉竹医学会とは

呉竹医学会とは、母校である東京医療専門学校(四谷・代々木)、呉竹医療専門学校(大宮)、呉竹鍼灸柔整専門学校(新横浜)の3つの学校合同の医学会です。
自身の学校だけで学会を開催できるところは他にないそうです。
呉竹学園の鍼灸・マッサージ・柔整の2年生が主となり研究発表をします。
他に免許取得者の一般口演、附属施術所の研修生の症例報告、医師による教育講演そして臨床家による実技セッションがメインコンテンツ。他にメーカーの物販コーナーも併設されていました。

症例報告の意義

症例報告を書く意義について自分なりに考えてみました。
それは3つあると考えます。

・過去を振り返ることができる
・他者からの指摘によって新たな気づきが見つかる
・患者さんに対する捉え方が広がり、臨床力が上がる(と自分は思っている)

呉竹医学会に症例報告を提出するにあたり、1年前の自分のカルテを見直した時に病態把握がしっかり出来ておらず愕然としました。

当時は、ある程度わかってる「つもり」だったのがよくわかりました。

症例発表の後は会場の聴講者や司会の先生からの質問があります。特に今回の症例は自分の未熟さを発表するものだったので、どんな質問が来るかドキドキしました。幸いというか残念というか会場からの質問はありませんでした。

司会の先生がいくつかいただき、「なぜこの病態把握に至ったのか?」「この徒手検査を行ったのはなぜか?」といった質問をいただきました。やや緊張したものの、しっかりと応えることができました。

自分の発表について第三者から質問を受けることで新たな視点や気づきが得られると感じました。他の研修生の症例報告を聞いていて、疑問に思ったことを質問させていただきました。「自分だったらどうするだろうか」「こういう考え方があるのか」という気づきもあり、他の方の発表を聞くこともとても学びになりました。

自分の症例を振り返って、今の自分ならばどのようなことをしていくのか改めて考えることで自分の臨床力が上がるように自分は思いました。
研修所では先生からのフィードバックをいただけますが、自分でも考えて行動することがより深い学びになると感じています。

ぜひ症例報告を書く習慣を

症例報告を書くのはとても大変です。書式が決まっていてきちんとしたお作法が存在します。自分の発表が批判にさらされるのも少し怖いです。
しかし、発表すること自体が学びであること、症例を集積することで鍼灸の可能性を広げるのではないかと思います。

まだまだ現代の日本では鍼灸の受療率は5%前後と低いです。逆に考えるととても可能性があると思っています。多くの人が症例を発表することで鍼灸のエビデンスが少しずつ高まってきます。研究者の方と協力すれば大規模集積ができて、よりエビデンスが高いものができるかも知れません。

微力ながら、今後も症例報告を作成し業界に貢献したいと思います。




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