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今年の研修振り返り

こんばんは。母校の施術所で研修生をしているおおがねたけしです。
今年も研修が無事に終わりました。来年の3月で前期の研修が終了となります。
4月からはいよいよ後期課程に入ります。
今年もあとわずか。今年一年を振り返って見たいと思います。

呉竹医学会で症例報告

9月に新横浜の呉竹鍼灸柔整専門学校にて症例報告をしました。
テーマは頚腕痛。自分の病態把握の拙さを報告しました。
症例報告は過去の自分を振り返るとてもいいツール。
今後も報告を続けていきたいと思います。

自分の未熟さを痛感する

腰椎圧迫骨折

夏頃に転倒された患者さんの経過が思わしくなく、医療面接の中で「朝ベッドから起きる時や動き出す際にお腹に火の玉を抱えたような痛みを感じる。」というお話を聞いて、もしやと考え打鍵器にて腰椎を叩くと痛みが再現されました。
患者さんには整形外科の受診を勧めました。・・・結果やはり腰椎圧迫骨折でした。

ただ、叩打痛は限局するものではなく骨を介して放散する痛み。叩打痛イコール圧迫骨折ではないということを先生とのカンファレンスで知ることができました。限局の痛みの場合は棘上靭帯炎や棘間靭帯炎のような組織損傷の可能性が高いです。

左の肩の「ゾワゾワ感」

左の肩にかけて「ゾワゾワ感」を訴える患者さん。胸郭出口症候群の可能性も考え、色々徒手検査を行うも陽性所見は出ず。「ゾワゾワ感」の原因ははっきりわからず。しばらく経過を見ることにしていました。

しかし、経過は好転せず。先生に相談したところ、「可能性としては低いかもしれないけれど、年齢や既往歴を考えると心筋梗塞のような循環器の疾患を頭に入れておくように。」とアドバイスをいただきました。
左の肩や背中がこるという知識はあったものの、今回のケースでパッと頭に浮かびませんでした。

くしゃみで腰が響く

頚肩のこりと腰の痛みが主訴の50代半ばの男性。医療面接時にくしゃみで腰に痛みが出るとのお話がありました。よくよく聞いてみると痛みは腰に限局しており、下肢に放散する痛みではないとのこと。ということで椎間板ヘルニアは児童運動の結果からも考えづらいという結論になりました。
前述の叩打痛の時もですが、短絡的な思考は病態把握を誤るので気をつけていかないといけなかったです。

まとめ

というわけで、まだまだ未熟な点が多々あった一年でした。
色々失敗もありましたが、着実に臨床力が上がったと実感した一年でもありました。
来年も皆さんに貢献できるような施術を心がけてまいります。

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