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ある(鍼灸)研修生のつぶやき

こんにちは、たけちゃん(おおがねたけし)です。
現在私は働きながら、週一回母校の附属施術所で研修生として研修させていただいています。
卒後教育制度が貧弱であるといわれている、鍼灸業界。
少しでも研修制度に興味を持っていただけたらと思います。

呉竹学園はりきゅう科附属施術所の研修制度の目的

鍼灸科附属施術所は、地域の皆さまの健康維持と増進に寄与することを目的として昭和54年(1979年)に開設されました。以来40年以上にわたり多くの患者さまに鍼灸施術を体感していただき、現在では月間のべ300人以上の患者さまが来所されております。また、在校生の臨床教育や卒業生の臨床研修の場として、優れた臨床家を育成する実践的な教育施設としての役割も担っています。
東京医療専門学校公式ホームページより引用

以上のように地域貢献のできる鍼灸師の育成が大きな目的です。
もう一つは「知っている」から「使える」鍼灸師の育成です。
学生時代は知識を知っているだけでした。これからはそれらの知識を活かした施術ができるようにならないといけません。
そこを意識して、研修に臨みたいと思います。

研修所の一日

研修所の1日は掃除と準備から始まります。
床の清掃、ベッドや机の清拭、洗濯物たたみそしてワゴンの準備などをしていきます。

9時半になると朝礼。連絡事項や今日の担当の発表などが行われます。

午前中は2枠。9時40分からの枠と、11時10分からの枠。
午後は13時40分からと15時10分の2枠。それぞれ1時間で施術を終了させるように組み立てていきます。

次に施術の流れを説明します。
時間になったら患者さんを待合室まで迎えに行ってベッドまで案内します。
医療面接をして、前回からの経過を聞いたり今日の愁訴を聞いていきます。
その後一旦先生とカンファレンスをするために席を離れます。
その間に着替えを済ませてもらいます。

指導担当の先生に患者さんの状態、前回からの経過、どういう病態が考えられるかそのためにどういう徒手検査をしていくかを話します。

先生からは追加で聞く必要のあるものや病態把握についてある程度のアドバイスをいただきます。

先生は答えをいってくれるわけではありません。専門学校時代と違い、ヒントはくれますが、ある程度自分で考え解決するよう促してくれます。
このおかげで受け身ではなく自分で考える癖がついてきたような気がします。

再度患者さんのところに戻って徒手検査を行い、病態鑑別を進めます。
もう一度カンファレンスをするために先生のところに戻り、病態把握した結果、治療方針を伝えます。先生からいくつか質問があれば答えてこちらの見立てに問題がなければ、施術に入ります。

時間的な配分は
医療面接 10分
(カンファレンス 10分)
徒手検査 10分
(カンファレンス 10分)
施術 10分
となります。以上はあくまでも基本なので、必要であれば増減します。

2022年を終えて

実際に施術してみると1時間は長いようで短いです。間にカンファレンスが入るのである程度は仕方がないですが、施術スケジュールの組み立てが大切だと感じました。
医療面接で話を聴きすぎてもいけないし、病態把握をおろそかにしてはいけないし。
配分が大変でしたが、おかげで成長できたのかなと思いました。

どのように施術スケジュールを組み立てるのかが1年を通しての課題でした。
もう一つ感じたのは除外診断がとても大切だということ。
例えば腰痛を訴えている患者さんに対して考えられる疾患に対する徒手検査を行い、しっかりそのほかの病態を鑑別していくことでより明確に鑑別ができると感じました。

来年は、症例報告があります。しっかりとしたものを提出できるように頑張ります。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。




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