2016年ベストアルバム

2016年の好きだったアルバムを順不同で10枚選びました。各アルバムに対するコメントはツイッターに書いた感想をコピペしたものです。なお、コモンに関しては、ドキュメンタリー映画「13TH」の感想と合わせて書いています。


○STAY GOLD/ブッチ・ウォーカー

「ブッチ・ウォーカーのStay Gold一通り聴いた。静謐でメランコリックな印象強かった前作からガラッと印象変わって親しみやすいメロディと全盛期のスプリングスティーンを彷彿とさせるロケンロール魂が詰まったこれは大傑作なんじゃ?暫く毎日聴くと思う。アシュリー・モンローとの共演も◎」



○★/デヴィッド・ボウイ

「デヴィッド・ボウイの★を一通り聴いた。齢69にしてこのようなアルバム、絶賛する気しか起こらない。マーク・ジュリアらがバックを担当してるんで勿論ジャズっぽいとこもあるんだけど、それ以上に妖艶かつパワフルなボウイの音楽としか言いようのない美学で統一されてて感動する。」


○Post Pop Depression/イギー・ポップ

「イギーのニューアルバム一通り試聴した。こりゃスゴイ。とにかくイギーのVoが強烈。今年のロック界振り返るとボウイの★とこれがワンツーフィニッシュになりそうなくらいだよ。」

「イギー・ポップの新作はなんか★ほど盛り上がってないような気がするんで再度絶賛しときますがジャーマンデイズなんて曲があったりとイギーとボウイがガッツリ組んだイディオット~ラストフォーライフ辺りを彷彿とさせるプロックションかつこれは今のイギーにしか表現出来ないような傑作だと思うんすよ」


○Black America Again/コモン

「ネトフリで13TH観てた。これ絶対デュヴァーネイ監督の前作グローリーと併せて観るべき傑作ドキュメンタリーで、修正第13条の抜け穴~経済システムに巧妙に組み込まれた大量投獄と人種問題を凄い情報量ながら分かり易く描かれてる。グローリーから引き続くジェイソン・モランの音楽も素晴らしい。」
「13THのEDもグローリーに続いてコモンのLetter to the free。本曲が収録されたBlack america againは正に今のブラックミュージックを集大成したような傑作で勿論音楽だけでも十分楽しめるけどデュヴァーネイ監督作品と併せるとまた少し違って聞こえると思う」



○Loud Hailer/ジェフ・ベック

「ジェフ・ベックがラウド・ヘイラーで組んだロージーちゃんのVo自体はあんま好みじゃないけどベック自身はえらくお気に入りのようだし、如何にベックのポテンシャルを引き出すかって事で言えば全く文句無い。実際ベックのギターとの相性もかなり良い。そしてベック、このアグレッシブさで72歳とは。」



○Nihil Novi/マーカス・ストリックランド

「マーカス・ストリックランドのNihil Noviはまだ十分聞き込めて無いけど取りあえず2曲目のピノ・パラディーノとクリス・デイヴとの絡みは凄いし曲毎のバラエティにも富みつつ決して取っ付きにくいものではないんで今年のジャズを代表するアルバムになるんじゃないかと思ってる。」



○Blue & Lonesome/ザ・ローリング・ストーンズ

「ストーンズのブルー&ロンサム、時代を牽引するとか余計な気負い抜きに自分達が一番好きで得意なことやったら最良の結果が出たという感じか。今回特にミックが良い。歌とブルースハープの上手さには改めて惚れ惚れとしてしまった。二曲で参加してるクラプトンのI still doと併せて聴きたいね」



○Here/アリシア・キーズ

「アリシア・キーズのHereすげー良いアルバムだ。剥き出しの感情を叩きつけてるようにも聞こえるし絶妙にコントロールされてるようにも聞こえる彼女のVoは一つの極みに達したように思う。ローラ・ニーロを彷彿とさせる⑧、ゴスペル色強い⑭~⑰の流れが特に好きでソングライティングの才能にも感服」

「ところでデヴィッド・ボウイの最後のライブって06年にNYでやったチャリティーでのもので、その〆がアリシア・キーズと共演したチェンジズだったらしい。様々なアーティストの影響を受けつつ自己昇華させ一つ所に留まることを良しとしないボウイとアリシアらしいエピソードだなと今になって思う。」



○Lovers/ネルス・クライン

 「ブルーノートから出たネルス・クラインのLoversは一聴これがネルス?ってくらいの渋さだけどよく聴くとストリングスやホーンのアレンジが実に気が利いてるし、エレキとアコギとラップスティールを駆使したネルスのソロは何れも歌心溢れててヴァーチュオーゾなんて言葉も使いたくなっちゃう。」

「あ、それはジョーパスでお馴染みのビューティフルラブも入ってるってこともあるけどそういうスタンダードのほかオリジナル有りソニックユースやアンビシャスラバーズのカバーも有りつつ統一感あって構想25年は伊達じゃないなと。



○Atrocity exhibition/ダニー・ブラウン

「ダニー・ブラウンってよく知らんかったけどアルバムカバーがマーク・スチュワートのコントロールデータそっくりで何か気になってアルバムタイトル見たらAtrocity exhibitionってジョイディヴィジョンやんってことでGoogleで1曲目聴いたらダビーでめちゃかっこええやん!」


ほか、散々迷ったのがデヴィッド・クロスビー、ビヨンセ、クラプトン、ポール・サイモンでした。