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【後編】シェアプレイス卒業生に聞く。おかえりがある一人暮らしと、その後の話。│坂本裕二さん(シェアプレイス東神奈川99)

横浜駅のおとなりの、東神奈川駅にある「シェアプレイス東神奈川99」。映画鑑賞できるシアタールームや、のんびりと過ごせる小上がりの和室、横浜の夜景を眺められる屋上など、シェア暮らしならではの共有スペースが充実しています。また、ロフト付きの部屋やガレージ付きの部屋など、こだわりを叶えられる個室も。

今回は「シェアプレイス東神奈川99」で、「1年間とは思えないほど濃い時間を過ごしました」と話す坂本裕二さんに、卒業生ならではの目線でシェアプレイスの魅力について教えていただきました。 ★前編はこちら

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プロフィール
坂本裕二さん
・入居歴:2018年6月5日~2019年5月26日 
・現在は、茨城県城里町の地域おこし協力隊として働きながら、複業で移住支援の仕事や、中小企業とパラレルワーカーのマッチングを図っている。
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-入居されていた頃を振り返って、改めていまどんなことを感じていますか?

坂本裕二さん(以下、坂本):シェア暮らしをしていた頃を振り返ると、バッグパックで旅をしていた頃と重なる部分があると感じますね。僕は世界50か国を巡ったのですが、旅人が集まる宿って共有スペースでの交流が活発で。「あの場所に行ったほうがいいですよ」とか「このお店のご飯が美味しかったです」とみんなで情報交換するんです。意気投合した人たちと一緒に遊びに行くこともあったし、旅のたのしみ方としてすごくよかったですね。

そういう意味では、シェアプレイスも偶然の出会いを通して、お互いの価値観や生活の知恵を交換できるような場所なので。もし引っ越しを検討していて、自分の世界を広げたいと考えているなら、選択肢の一つとしてシェア暮らしをおすすめしたいです。

-坂本さんにとって、シェアプレイスはさまざまな人生が交差する場所だったのですね。

坂本:そうですね。以前、昔ながらの体質の会社で働いていたことがあったのですが、固定概念が強すぎる環境って生きづらいし息苦しくて。仕事漬けの生活を送っていると、いつの間にかその価値観に染まってしまいますし。

だからこそ、多様な人たちと暮らせるシェアプレイスは、凝り固まった視野を広げてくれるいい場所だと思いました。思い返すと、バックパッカー時代に出会った人たちって固定概念がないんですよ。誰も「旅はこうあるべき」なんて考えていなくて、「それいいね!」「これもカッコいいよね」って、他者の意見を気持ちよく受け止められるんです。

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坂本:これからの時代は、そんなふうにバックグラウンドや立場が違う人たちと、お互いの考えを尊重し合う姿勢が大切になると思うので。
いわゆる「多様性」って、いろんな年齢や職業の人たちとの対話を重ねることで身につくものじゃないですか。シェアプレイスでは、暮らしのなかで自然と対話が生まれるので、自分と他者の違いを知れるような機会にもなりました。

-確かに、それは一人暮らしだとあまりできないことですよね。

坂本:いまみたいなリモートワークだと、ほとんど人と話せないですしね。それに一人暮らしだと、自分を認めてあげられるのって自分しかいないけど、「俺のこういうところっていいな」とはなかなか思えないので。他者との関係性の中で自分らしさを見出せるのは、シェア暮らしならではのよさだと思います。

-シェアプレイス卒業後も、住人さんたちとの関わりは続いていますか?

坂本:いまでも「シェアプレイス東神奈川99」のメンバーやOBたちとフットサルをしています。LINEグループで「今度の大会に出場したい人いる?」と声を掛け合ったり、新しく入居してきた人たちと一緒にボールを蹴ったりして、交流が続いています。汗を流したあとに、みんなで「シェアプレイス東神奈川99」に帰ってご飯を食べられるのがいいですね。

フットサル2


(新旧メンバーの垣根をこえてフットサルを楽しんでいる。)

坂本:あとは、僕が地域おこし協力隊として住んでいる茨城県城里町の家にも遊びに来てくれています。陶芸体験をしたり、ヨットに乗ったり、みんなにとっての別荘みたいになっているかもしれません(笑)。城里町の方々も、若い人たちが遊びに来ることを喜んでくれています。

城里の家

(こたつをぐるっと囲む様子は、まるで親戚の集まりのよう。)

坂本:二拠点生活を送っているわけではないけど、卒業後も顔を出せばみんなが「おかえり」と言ってくれるので。いまでも横浜や東京を身近に感じられているし、「シェアプレイス東神奈川99」に住んだおかげで人生のたのしみが増えました。

★前編はこちら

★シェアプレイス東神奈川99を詳しく知りたい方はこちら


取材:2020年10月
interview & photo_ 馬場澄礼


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