表現する力がほしい。
欲しいものはなに?と聞かれて、何を思い浮かべるだろうか。
そろそろクリスマスの季節。
夫に「ほしいものはある?」と質問された。
靴。マフラー。アクセサリー。財布。
ありきたりなものをポンポンと言葉にしながら、
声に出したそれが上滑りしていることに気づく。
まあほしい、けど取るに足らないものばかりだと。
本当に欲しいものってなんだろう。
影響力。ブログのPV。フォロワー。
また安っぽい言葉が出てくる中、これだと思った。
「表現力」だ。
自分の文章が、誰かの人生に影響するような存在になりたい。
読んだ後にいてもたってもいられなくなるような文章を書きたい。
文章だけじゃなくて、写真でも音声でもイラストでもいいけれど、でもやっぱり文章だ。
小学生くらいのころは詩を書くのも小説を書くのも、
簡単だと思っていた。
自分には自分の感性があって、
他人よりも圧倒的に磨かれている。
勝手にそんな気がしていた。
中学生になり高校生になり大人になった時、
自分のその考えがあんまりにも浅はかだったことに気づく。
大好きな江國香織さんの本を
久しぶりに読み返した時、はっとした。
わたしには、こんな表現できない。
いまいる日本人のほとんどが、
日常生活に困らないくらいの文章をかけるだろう。
でも、人が感動するそれは?
圧倒的に心を動かす、行動してしまうそれは?
表現力には1級とか3段とか、明らかな指標がない。
見る人によっても違う。
同じ文章を見て、絶賛する人もいれば酷評する人もいる。
だからこそ面白いのだけれど。
わたしはブロガーと名乗っている以上、
しばらく書くことはやめないだろう。
毎日ブログを書き、
ツイッターで140文字の言葉をつむぎ、
インスタで絵と言葉をあわせる。
表現力をつけるためには、
ひたすらに良い表現に出会い続けるのと
ひたすらに自分で表現していくしかない。
誰かの気づきになったり、
人生を変えるきっかけになるものを生み出せるまで。
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