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太陽光発電はデメリットが多い?将来的に大きなメリットがある理由

こんにちは、株式会社シェアコープです!

「売電価格も下がっているし、今から太陽光発電したら赤字になるんじゃないの?」
「設置費用が高い」
「詐欺案件が未だにある」
など、太陽光発電は今から設置しない方がいいなどと最近よく言われています。
売電価格が10年前と比べると約1/3まで下がっているので、太陽光発電を設置しても元が取れないと思って当然です。
そのような中で、今でも1年間で約15万件のご自宅で太陽光発電が設置されています。
そこで今回は、太陽光発電は辞めておいた方が良いと言われている理由と、太陽光発電を設置した時の将来的なメリットについてご説明します!

そもそも、なぜ太陽光発電はやめたほうがいいって言われているのか?

今、太陽光発電を設置するのを止めておいた方が良いとインターネットなどで良く見かけます。
それはなぜなのでしょうか?
売電価格が下がったことや、10年前に比べると太陽光発電の設置費用が安くなったといえ、メーカーや屋根に載せるパネルの枚数によっても変わりますが100万円以上することが多いです。
ここで、太陽光発電は辞めておいた方が良いと言われている理由について詳しくご説明します。


売電価格が安い

そもそも太陽光発電を設置されている方の多くが、売電収入を得るためや電気代の節約のために導入しています。
太陽光発電を導入して利益を得るために重要なのが、売電価格です。
日本で売電制度が始まった2009年頃の売電価格は、1kWhあたり48円で取引されていたのに対して、2023年の売電価格は1kWhあたり16円で取引されているので、売電制度が始まった頃と比べると3分の1にまで下がりました。
分かりやすくお伝えすると、例えば2009年に太陽光発電を設置したご家庭が毎年年間20万円の売電収入を得ていたとすると、今から太陽光発電を設置するご家庭は、2009年に設置したご家庭と同じ電力量を売電したとしても、売電収入は年間7万円です。
売電価格が下がったということは、太陽光発電の初期費用を回収するのにも時間が掛かります。


稀に不具合が発生する

太陽光発電はメンテナンスフリーといわれているので、他の電化製品と比べると不具合が少ない製品です。
ですが、時々不具合が発生することがあります。
太陽光発電の不具合で多いのが、パワーコンディショナーの不具合です。
太陽光発電のパワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電された直流電流を自宅で使えるようにするために交流電流に替えてくれる役割を担っています。
パワーコンディショナーが不具合を起こすと発電量が急激に落ちたり、発電しなくなったりすることがあります。
経年による寿命で不具合が起こることもありますが、その他の不具合で多いのがパワーコンディショナーが自動で制御を掛ける電力抑制機能です。
電力抑制機能とは、日本国内の電線の電圧は90~107v、平均で100vになるように調整されています。
基本的に、太陽光発電のパワーコンディショナーの電圧は107vで設定されているので、107v以上で売電が可能になります。
そのため、電線内の電圧が107vを超えている場合は、パワーコンディショナーが売電を止める動きをします。
これが、電圧上昇抑制機能または電圧抑制、出力抑制です。
蓄電池の普及と共に注目されている不具合があります。
それがPIDです。
PIDとは、Potential Induced Degradationの略称です。
直訳すると「電圧誘起劣化」を意味します。
どのような現象かというと、フレームと太陽光パネルの内部回路とフレームとの電位差が原因で発生した電流が漏れ出して本来と違う方向へ流れ出てしまい、太陽光パネルを構成する1つ10cm四方のセルが損傷してしまい太陽光パネルの発電量が著しく低下することを言います。
今までは、一般家庭用太陽光発電の電圧が低いためPIDは起きにくいとされていました。
蓄電池を導入したことによってPID現象が起きているという報告が各メーカーに入っています。
なぜ、蓄電池を導入したことによってPIDが起きるのでしょうか?
ハイブリッド型蓄電池は夜になっても充放電をする必要があるため、連携リレーとインバーター回路は常にONの状態です。
このような状態の場合は、太陽光パネルがインバーター回路を介して接地されるため、PIDが発生します。
簡単にいうと蓄電池から出た電気が太陽光パネルの方に向かっていく逆流現象のことです。
蓄電池を設置して起きるPIDについては、太陽光パネル本体を損傷させてしまうので最悪の場合、太陽光発電システム本体ごと交換するケースがあります。
今、蓄電池にも太陽光発電にもPID対策が施されている製品が増えてきているのでそこまで心配無いとは思いますが、導入を検討されている方はPID対策がされているかをしっかり確認しておきましょう!


メンテナンス費用がかかる

実際には定期的にメンテナンスをしないと故障してしまったり、発電量が著しく落ちてしまったりすることがあります。
太陽光発電で特にメンテナンスが必要な箇所は、パワーコンディショナーと太陽光モジュール(パネル)の2か所あります。

太陽光発電のメンテンナス費用は、一体どれくらいなのでしょうか?
太陽光発電のメンテナンスに掛かる費用の内訳は、下記3点です。

・定期点検費用
・パワーコンディショナー交換費用
・その他のメンテンナス費用

定期点検は4年に1回するように資源エネルギー庁も推奨しています。
その時に掛かる費用が1回につき約3万円が相場です。
パワーコンディショナーの交換費用は、太陽光発電が20年以上稼働すると言われているので、パワーコンディショナーは20年の間に1度交換する必要があります。
パワーコンディショナーの交換費用が約20~30万円です。
その他のメンテンナス費用は、太陽光パネルの洗浄などがこれに当てはまります。

仮に5kWの太陽光発電を設置して20年稼働した場合のメンテナンス費用は、

定期点検費用3万円×5回(20年稼働で4年に1回)=15万円
パワーコンディショナーの交換費用が20万円
太陽光パネルの洗浄5万円

15万円+20万円+5万円=40万円が太陽光発電の設置してから20年で掛かるメンテナンス費用です。
これを1年間にしてみると、約3万3000円が1年間で掛かるメンテナンス費用です。
太陽光発電は、1kWあたりで販売されているので1kWあたりのメンテナンス費用は約6,600円です。

※パワーコンディショナーの交換費用や太陽光パネルの洗浄費用は、メーカーや業者によって違います。


設置費用が高額

FIT制度が始まった2009年前後の太陽光発電の設置費用は1kWあたり約50~60万円で販売されていたので、仮に5kWの太陽光発電をした場合の設置費用は約250~300万円で販売されていました。
その時の売電価格も1kWhあたり48円で取引されていたので、売電収入も多かったので初期費用を回収するのにもそれほど時間が掛かりませんでした。
2023年の売電価格は1kWhあたり16円です。
売電価格だけを見ると今から太陽光発電を設置するのは辞めておいた方が良いと思われる方がほとんどです。
ですが、売電価格が下がったのと同時に下がったのが太陽光発電の設置費用です。
現在の太陽光発電の1kWhあたりの販売価格は、メーカーやパネルの種類によって多少の違いはありますが、約20~30万円で推移しています。
10年前と比べると半額以下にまで下がっています。
太陽光パネルの販売価格がここまで下がったかというと、メーカー側の技術向上によって太陽光パネルが大量生産出来るようになったので販売価格が下がっています。
売電価格の設定の考え方は、初期費用が回収出来る範囲内での価格として設定されているので、売電価格が下がったと同時に太陽光発電の設置費用も下がるので今から太陽光発電設置しても損をすることはありません。


屋根が重くなる

太陽光パネルを設置すると昔から屋根を傷めると言われています。
ですが、現在の太陽光パネルは小型軽量化が進んでいるため以前と比べて軽くなっています。
その重さは、メーカーによって多少の違いはありますが約15~19kg程度です。
仮に公称最大出力が300wで6kWの太陽光発電をを設置した場合に必要な太陽光パネルの枚数は20枚です。
この20枚に太陽光パネルの重さ15~19kgを掛けると屋根に掛かる総重量が分かります。この例の場合、約300~380kgが屋根に掛かる重さになります。
この重さは、体重65kgの大人が約5~6人屋根に載っているイメージです。
現在は1点に太陽光パネルの重さが掛からないように、複数の支点で支えるようにしているので屋根を傷める可能性は極めて低いです。


詐欺案件がある

太陽光発電の販売方法は、大きく分けると訪問販売とインターネット販売の2種類です。
国民生活センターの資料を見ると、訪問販売やインターネット販売による詐欺案件だけでなく強引に契約させられるケースなどが報告されています。
どんな事例があったのかをご紹介しておきましょう。

・売電の2万円で太陽光発電のローンが支払えると言われたの契約したが、実際の売電収入は1万円しか入って来なかった。
・太陽光発電の訪問販売業者が家に来て「契約するまで帰らない」と言って、長時間居座られて契約してしまった。
・訪問販売で太陽光発電の契約したが、説明を受けた時と売電価格が違っていた。
・訪問販売で太陽光発電を契約したが、売電価格も低く設置されており、同業者の見積もり金額を見比べてみたら2倍以上の金額を請求されていた。
・訪問販売業者から太陽光発電の代金に加えて、住宅ローンの借り換えをするとお得になると勧誘を受けた。借り換えが出来ないなら見積もりを出すことが出来ないと言われて、見積書を出してもらうために契約書にサインした。解約するなら違約金を払えと言われた。
・太陽光発電を設置したら「電気代が掛からないですよ。」と言われたので契約したが電気代は掛かっていた。
などの相談が、国民生活センターに寄せられています。

少しでも怪しいと思ったら、急いで契約せずに相見積もりを取りましょう。
警察や国民生活センターに相談することをオススメします。


近隣トラブル

太陽光発電を設置する前や設置したあとに近隣住民とのトラブルが発生していますのでご紹介しておきましょう。


太陽光発電設置前

太陽光発電設置前のトラブルで多いのが工事に関するトラブルです。
太陽光発電を設置する時には、トラックや重機など振動と屋根に穴を空けて架台を固定するので、穴を空ける時に発生する騒音が主なトラブルの原因です。
このトラブル回避するためには、工事当日までに近隣住民の方とコミュニケーションを取り、太陽光発電の工事があること理解してもらっておけば設置前のトラブルは回避できます。


太陽光発電設置後

太陽光発電設置後のトラブルで最も多いのが反射光によるトラブルです。
反射の法則に従って入射角の同じ角度で反射します。
日本の太陽光発電の設置角度は約30度なので、入射角・反射角とも約30度になります。
反射光によるトラブルは、北面に太陽光パネルを設置した場合に起きます。
太陽光パネルを北面に設置した場合、太陽光の入射角が南面に設置する場合よりも低くなるため、反射光が隣の家に当たってしまうのがトラブルの原因です。
自宅の周囲環境などの理由で、北面に太陽光パネルを設置しなければならない場合は、設置業者に事前に反射光のシミュレーションをしてもらってから設置することをおすすめします。
また、北面以外に太陽光パネルを設置出来る場所が無いか設置業者と相談しましょう。


太陽光発電はやめたほうがいいのに利用者が多いのはなぜ?

経済産業省の資料を見ると、2019年度の太陽光発電設置件数は約15万件でした。
以前と比べると設置件数は減りましたが、以前として毎年や10万件以上のご家庭で太陽光発電が設置されています。
売電価格が下がったり、設置費用が高いなど今から太陽光発電発電は設置しない方が言われている中で、毎年10万件以上のご家庭で太陽光発電が設置されているのでしょうか?
今でも太陽光発電を設置している人が多い理由が4点あるのでご説明しましょう。


売電できる

みなさんが太陽光発電を設置されている理由は、売電収入を得るためです。
現在の売電価格は16円です。
10年前と比べると売電価格が1/3に下がっていますが、太陽光発電の設置費用も同時に下がっているので元を取れないということは無いでのご安心下さい。
発電効率も良くなっているので、発電量もメーカーの発電量シミュレーション結果よりも多く発電しているケースが多いので、売電収入の増加も見込めます。


災害時に活躍できる

売電収入を得る以外で、太陽光発電設置されている理由として多いのが災害時の対策です。
最近日本でも、大雨や台風、地震などの影響で停電になることが増えました。
災害時の停電でも、電気を供給してくれるのが太陽光発電です。
太陽光発電が日中発電している間は、発電した電気を家中で使う事が出来ます。
太陽光発電が発電しなくなる夕方以降は停電状態になります。
そこで蓄電池と組み合わせることよって更に停電時の対策として最適な製品になります。
蓄電池は、太陽光発電で発電された電気を貯められますし、電気代の安い深夜電力も貯められるので太陽光発電のデメリットを消してくれる役割があるので蓄電池を導入することで、太陽光発電が災害時に最大の力を発揮します。


安定収入を得られる

太陽光発電を設置して得られる売電収入は安定しています。
その理由が、太陽光発電を設置してから10年間は設置した年度の売電価格で取引されるからです。
例えば、5kW発電する太陽光発電で年間発電量が6,000kWhのご家庭の売電収入は、各ご家庭の電気使用量に変化はありますが、自家消費量が約40%と言われています。
という事は、約2400kWhが自家消費量です。
残った3,600kWhに現在の売電価格16円を掛けると、約57,600円が1年間売電収入です。
10年間は、安定して約57,600円が売電収入として入ります。
もちろん、太陽光発電の発電量は天気や天候によって変化します、各ご家庭の電気使用量によって自家消費量も違いますのでご注意下さい。


補助金が受けられる

国からの補助金は2014年に終了していますが、自治体によっては太陽光発電の補助金を出している地域もあります。
今、注目されているのが国から出ている補助金はDER補助金です。
DERとは、「令和3年度蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した 次世代技術構築実証事業費補助金」の略称です。
DER補助金は、太陽光発電だけではDER補助金受けることは出来ませんが、蓄電池やHEMSを一緒に設置してDER実証実験に参加すれば最大で66.8万円の補助金を受けることが出来ます。
自治体で太陽光発電の補助金を出している地域では、DER補助金と自治体の補助金の両方を受給出来ます。


まとめ

みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、

さまざまな理由で、太陽光発電は辞めた方が良いと言われている
売電価格が下がったことや以前と比べて安くなったといえ以前、設置費用100万円以上する製品が多いため
・太陽光発電は辞めた方が言われている中で、太陽光発電を設置しているは人は増えている
売電価格は下がりましたが、太陽光パネル1kWあたりの価格も10年前の約半分まで下がっているのでこれから設置しても損はしません。
発電効率も良くなっているので、メーカーが出す発電量シミュレーション結果よりも多く発電していることが多いです。
蓄電池と組み合わせることによって、災害時の対策としての太陽光発電は力を発揮します。
太陽光発電の設置で失敗しないようにするためには事前にやっておくべきことがある
相見積もりを取って信頼できる業者を見つけましょう。
事前に太陽光発電のことについて少し勉強しておけば詐欺被害に合う事もなく各ご家庭にあった太陽光発電を設置することが出来ます。

売電価格が下がり始めたと同時に、太陽光パネルの設置価格も下がり始めたので、今から太陽光発電を設置しても元が取れないことは無いのでご安心下さい。
また、停電時の対策としても太陽光発電は注目されています。
どんな製品もそうですが、メリット・デメリットはあります。
太陽光発電はデメリットよりもメリットが多い製品になりますので、これからのエコな生活のために太陽光発電を導入されてみてはいかかでしょうか?


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