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春分の日は昼と夜の時間が同じだと教わりませんでしたか

今年の春のお彼岸は、3月17日(水)から3月23日(火)、お彼岸の中日である20日(土)が春分の日。春分の日は昼と夜の時間が同じだと、子供のころに教わった記憶があります。

新聞のこよみによると、今年の3月20日(祝)の日出は5:45、日入は17:53とあります。昼と夜の長さをどう計算するのか詳しくはわかりません。午前0時から日の出までは5時間45分、日の入りから翌日の午前0時までは6時間7分なので、合計して11時間52分が夜の時間とします。すると一方で昼の時間は、日の出から日の入りまでの時間として12時間8分。あれっ、同じじゃない。この計算だと春分の日なのに昼の方が16分長くなります。

気になったので、ちょっと調べてみました。国立天文台のサイトの「よくある質問」に、日の出は太陽が地平線から顔を出し始めた瞬間、日の入りは太陽が地平線に沈みきって見えなくなった瞬間、とありました。

なるほど、日の出は太陽が地平線から顔を出し始めた瞬間で、日の入りは地平線に沈みきった瞬間なので、単純に太陽の直径の分だけ、昼の時間が長くなってしまいます。つまり基準点が違うということが、昼と夜の時間が同じにならない理由だとわかりました。

仮に、日の入りの基準を、日の出にあわせるなら、日の入りは太陽が地平線に顔を隠し始めた瞬間になります。また逆に、日の出を日の入りにあわせるなら、日の出は地平線から太陽が出切った瞬間になるわけで、いまの日の出、日の入りの基準だと、どうしても昼の時間が長くなることになります。

これを知って、どうしてこのようになっているのか疑問に思いましたが、なんだか、すごく勉強になった気がしました。気象や天文学の世界では、極めて常識的なことなのかもしれません。ただ、子供のころから信じていたことが、本当は少し違っていて、それには理由があることがわかり、ちょっとだけ賢くなったような気分になって、嬉しく思いました。



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