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花とこけしのお寺 宮城県松島町 臨済宗妙心寺派円通院 私の百寺巡礼172

松島と言えば、松尾芭蕉!そして瑞巌寺。その瑞巌寺の隣に静かに佇むのが、こちらの円通院である。

多くの本、ネット、メディアで取り上げられるのは、瑞巌寺の方であり、こちらは「遊行寺の近くや建長寺の近くにあった、檀家さん以外は立入禁止みたいな所でしょ?」と、勝手な認識をしていたのだった。

今のお寺と言うと、京都、浅草、鎌倉などのような観光地化して、入館料や売店での収益を主にするところと、檀家さん以外は入らねえでけろ!と、そんな二極化した面も観られるのだ。

私は俗人なので、観光地化した開けている所の方が自由に参拝出来て好きだ。

縁結び観音様

中に入ると、こけしの数々・・・
松島に来るために、電車に間に合うかどうかと仙台市内の駅に走っていた私の気分は、ここですっかり村井美樹に。


実はこのこけし。入り口のすぐ先にある縁結び観音様に願い事を託して置くものである。


こちらは紅葉が有名な寺らしい。が、季節を問わず植物を楽しめそうだ。
もう少し、時季をずらしたら見事な紅葉に出会えたのだろう。


庭にあるバラ園は確かに見事なものであった。だが、私は時間やお金をかけて手入れされたものよりも、野に自然に咲くものが好きだ。
円通院で団体客を相手に色々と説明している高齢者男性に
「この花はなんですか?」
と、質問したのが、この植物だ。
「知らんがな。Googleレンズで検索したらええがな」←仙台弁。
との答えであった。

ここは、バラ園が有名で、この男性はバラ専門の案内人だったのかもしれない。
イヤ、お独りさまの自由気ままな旅人が割り込んで失礼だったなと今は反省している。申し訳ない。

はいい。藤袴でありました!
何名か、この野の花に興味を持たれている方がおられるようだったので、
「フジバカマです!」
と報告をば。暇なオバサンや・・・

万葉の時代から日本に咲く野の花だ。


こちらは、ベンケイソウだ。

とにかく、素晴らしい庭園で植物好きは飽きない。
宮城県の方には申し訳ないが、瑞巌寺よりも好きかも・・・

松島や 独り染み入る 藤袴


臨済宗妙心寺派円通院
宮城県松島町松島町内67
JR仙石線・松島海岸駅より徒歩5分

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